外国為替市場 ドルが底堅い展開か 中東の地政学リスクと米国の経済指標の結果に注目
東京外国為替市場見通し(10月23日~27日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=148円00銭~150円50銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなった。
日銀の早期金融政策変更観測が浮上したことで、ドルは一時1ドル=148円台後半まで下落。だが、米長期金利の上昇や中東の軍事衝突を背景とした原油先物価格の上昇からドル買いが強まり、ドルは1ドル=150円目前まで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルが底堅い展開となりそうだ。
米国の長期金利上昇と利上げ観測を背景に、ドル買い基調は強い。ただ、一方ではFRBのパウエル議長が米長期金利の上昇を背景に、政策金利の据え置きを示唆したこと。そして、1ドル=150円台では日本政府・日銀によるドル売り介入に対する警戒感が強まることで、ドルの上値は重くなりそうだ。
また、中東の地政学リスクと米国の経済指標の結果が、今後の相場展開に影響する可能性が高いことから注意が必要だ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では23日に岸田首相の臨時国会所信表明、27日に10月東京都区部消費者物価指数などの発表が予定されている。
海外では24日に米国の10月製造業PMI、25日に米国の9月新築住宅販売件数、26日に米国の7-9月期GDP(国内総生産)速報値、27日に米国の9月個人所得、米国の9月個人消費支出などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)