私の仕事は社会のためになっている? 「社会とつながっていたい」「誰かの役に立ちたい」と思った時、身近にできること

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   ビジネスパーソンにとって30代、40代は、上司もいて、部下もいて、あるいは周囲の活躍も気になって...という悩み多き世代ではないでしょうか。

   当コラム「その仕事の悩み、こんなふうに考えてみよう。」では、キャリアや生活にまつわる悩みに、組織や人材開発、コーチングに詳しい「ひろ子ママ」が、アドバイスやエールをお送りしていきます。

◆きょうのお悩み

きょうはBさんが、こんな悩みを抱えていらっしゃいました。「関わっている仕事は社会のためになっているとは感じていますが、ビジネス雑誌などで「社会のために、環境のために、事業をしている」というような記事を読むと、自分も『もっと誰かの役に立ちたい』『社会とつながっていたい』とも考えてしまうんですよね。何ができるのか、何をしたらいいのかと気持ちだけ焦ってしまいます」

社会貢献を自分のできる範囲でやってみる

   社会貢献とは、社会や公共の利益になる活動のことです。たしかにビジネス雑誌などで、活躍されている方の記事を見ると、社会のためには大きな貢献をしないと役に立たないのでは...そう思いがちですが、そうではありません。

   「このまま放っておくとまずいのでは」「この活動は社会にどのような利益をもたらすのか」などと、自分で調べて行動を起こすことが大事です。活動の大きい小さいは関係ありません。「野菜をたくさんもらったからおすそ分けをする」ように、まずは自分のできる範囲で動いてみましょう。

お金や時間など、自分に余裕ができたタイミングで

   社会貢献は、無理してやるものではありません(個人の価値観によるかと思います)。たとえば、お金や時間がない中で自分のことを犠牲にしてでもやるのは、辛くなってしまい、続かない可能性もあります。

   私もボランティアで知り合いの活動を手伝っていたこともありますが、仕事が忙しくなるにつれ、続けるのがしんどくなってしまったこともあります。

   ボランティアの場合は義務ではなく自主的に始めるものだと思うので、お金や時間など余裕ができたタイミングでスタートしてみてはいかがでしょうか。

持っているものを寄付する

   身近にできることとして、着なくなった服や使わなくなった文房具を捨てるのではなく、寄付するという選択もあります。自分にとっては不用品でも、誰かにとっては役立つこともあるのです。このような活動をしている団体があるので、気になった場合は調べてみましょう。お金や時間を使わなくても身近にできる貢献です。

フェアトレードの商品を購入する

   フェアトレードの商品とは、発展途上国などの人たちが置かれている低賃金かつ劣悪な労働環境を改善するために、公正な取引のもと販売されていると認められた商品のことです。

   フェアトレードの商品を積極的に購入することも社会貢献ですが、せっかくなので商品のストーリーを知って応援したいと思った商品を購入するのはどうでしょうか。「応援したい」という気持ちが大事だと思います。これも身近にできそうですね。

環境問題はまったなし

   最近の春から秋にかけての気温を見ると、地球温暖化は一目瞭然です。一人ひとりの活動を見ると小さなことですが、たくさんの人が取り入れることで大きな影響力になります。「電気をつけっぱなしにしない」「節水を意識する」「マイバックを持参する」など、小さな積み重ねも大きな力になります。

会社でのやり取りも誰かのためになる

   もしも職場の雰囲気があまり良くなければ、挨拶ひとつでも環境を変えることができます。「積極的に挨拶をする」「感謝の気持ちを伝える」というように、普段のやり取りを変化させることで、職場にいい影響を与えることもできます。

   働きやすい環境や業績アップにつながれば、それは職場への貢献です。Bさんも今の仕事が社会のためになっていることは実感しているので、会社の利益が上がるとより社会のためになっていると考えてみてはいかがでしょう。

   人と比べてしまうと、どうしても活動の大小が気になってしまいこともあるかもしれません。自分も何かしなくちゃと焦っても仕方ないので、「応援したいこと」「共感できること」に関わってみることも第一歩なのではないでしょうか。(ひろ子ママ)

ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
仮想スナック「ひろこ」を経営
古代マヤ暦シンクロ協会認定講師、ライター

不動産業界での営業、教育業界でのコーディネーターなどを経て、組織や人材開発に携わりながら、コーチングも行っている。鳥取県生まれ、大阪在住。多拠点生活に向けて活動中。
「キャリア50」https://career50.jp/?s=ひろ子ママ
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