証券会社、相次いで目標株価引き下げ 「(価格.comの)新製品登録数が低水準で長期化」など懸念
この第1四半期決算発表後、株式市場のカカクコムを見る目が厳しさを増している。「稼ぎ頭」の価格.comの減収を嫌気しているからだ。
確認できただけでも、野村証券や大和証券、SMBC日興証券のほか、JPモルガン証券、シティグループ証券など、内外の計12社が目標株価を引き下げた。
「価格.com事業の減収が利益を押し下げることを懸念」(SMBC日興)、「(価格.comの)新製品登録数が低水準で長期化。PC含む各商材の最終需要を慎重に見る」(野村)といった見方があった。
食べログ、求人ボックスと優良事業を抱え、価格.com一本足ではない点は強みだが、一時代を築いた価格.comが曲がり角を迎えていることを投資家が懸念しているのは間違いないようだ。(ジャーナリスト 済田経夫)