入社2年目の若手社員がメンタル不調から立ち直り、大ブレイクした理由とは?【部下の心を動かした『胸アツ』エピソード「4」後編】(前川孝雄)

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キャリアの小さな階段をつくる

   そこで第2に、仕事の任せ方の王道は、手取り足取りでも丸投げでもない「キャリアの小さな階段づくり」と心得ることです。

   1年がかりの仕事なら、まず1年後に何を達成したいかゴールイメージを共有します。そのうえで、1カ月後にどこを目指すか、それをクリアしたら2カ月後には何を達成するかと、中期~短期的なゴールを順に設定します。一歩ずつ階段を上がれるようにするのです。

   たとえば、新しい営業戦略立案の仕事を任せる場合、「まず現場の営業に話を聞き、問題点を洗い出そう」「次は、その問題の中で解決の優先順位を考えよう」と、部下が自ら動けるようにステップを刻み、仕事を任せるのです。

   ステップの設計は最初に全てを決めず、階段を登るタイミングで必ず上司と部下が対話を交わしながら決めていきます。できるだけ部下自身のアイデアを引き出しながら一緒にステップを設計することが、「上司力」の見せ所です。

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