イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争、リスク回避のドル売りに結び付く可能性は?(10月16日~10月20日)【株と為替 今週のねらい目】

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外国為替市場 ドルが底堅い展開か 1ドル=150円台半ばまで上昇する可能性は?

東京外国為替市場見通し(10月16日~20日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=148円00銭~150円50銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが小幅上昇した。米国の利上げ観測が後退で、ドルは一時1ドル=148円台前半まで下落する局面があった。だが、その後は米国の経済指標の結果が市場予想を上回ったことで、再びドル買い・円売りが強まり、ドルは1ドル=149円台後半まで買い進まれた。

   今週のドル円相場は、ドルが底堅い展開となりそうだ。場合によっては、ドルは1ドル=150円台半ばまで上昇する可能性もありそうだ。

   米国の利上げ観測は後退しているものの、米国の経済指標はインフレを示すものが出ており、米長期金利の大幅な低下は見込みづらい。その点で、注目は19日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演内容だ。引き続き、インフレ抑制に力点を置いたものになれば、再び、利上げ観測が強まる可能性がある。

   一方、今のところ大きな影響が出ていないイスラエルとイスラム組織ハマスの大規模紛争が、今後の展開次第では地政学リスクとなり、リスク回避のドル売りに結び付く可能性があることには留意が必要だ。

◆国内外、今週発表予定の経済指標は?

   経済指標は、国内では16日に8月鉱工業生産確報、17日に8月の第三次産業活動指数、19日に貿易統計、20日に9月全国消費者物価指数などの発表が予定されている。また、20日には臨時国会が召集される。

   海外では17日に米国の9月小売売上高、米国の9月鉱工業生産、米国の9月住宅着工件数、中国の7-9月期GDP(国内総生産)、中国の9月小売売上高、中国の9月鉱工業生産などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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