社会保険でもらえるお金、こんなにも多かった?!

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親の介護で退職する前に、「介護休業」の利用を

   介護の基本で初めて知ったことがある。「介護休暇」や「介護休業」は、正社員だけでなく、契約社員や条件を満たすパートタイマー、派遣労働者にも適用されるということだ。

   介護の対象が要介護2以上または一定の条件を満たすと「介護休業」が認められる。介護休業を取得すると、賃金日額の67%分の介護休業給付金が93日間もらえる。

   親などの介護のため会社を辞める「介護退職」をする前に、「介護休業」を選択した方がいいと多くの経験者が語っている。どんな制度があるのかを知っておくことで、自分の生活が守られるのだ。

   「転職先の会社で再度、親の介護が必要になりました。介護休業は2回取れますか?」という質問に対し、「正社員であれば、転職後も通算3回まで介護休業を取れます」と回答している。

   「病気やケガ、年金の手続き」の章で、最も驚いたのは入院するのにもタイミングがあるということだ。

   「2週間ほど入院することになりそうです。高額療養費の視点からいつごろ入院するのがお得ですか?」という質問に対し、「2週間ほどの入院なら、1~7日くらいまでに入院するとよいでしょう」と回答している。

   どういうことか? 高額療養費はその月の1日から末日で高額療養費の限度額に達するか否かを算定するからだ。月をまたいでしまうと、前月の分は前月のみで算定されてしまう。

   通読して感じたのは、いかに働く人の生活が「社会保険」によって手厚く保護されているか、ということだ。裏を返して言えば、社会保険に加入していない労働者の権利が脆弱であるということだ。

   国は社会保険に加入できる人を増やそうと近年さまざまな施策を進めてきた。社会保険を知ることは、自分を守る手段であることを多くの人に知っていただきたい。(渡辺淳悦)

「読めば得する 働く人のもらえるお金と手続き 実例150」
蓑田真吾著
朝日新聞出版
1430円(税込)

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