ドローン、自動操縦、農業経営支援...最先端スマート農業とは? 出展企業と農業関係者の商談も活発な「第13回 農業WEEK」

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   日本最大級という農業・畜産の展示会「第13回 農業WEEK」(主催:RX Japan)が2023年10月11日~13日、幕張メッセで開催中だ。

   「第13回 農業WEEK」は、「第10回 国際 スマート農業EXPO」、「第8回 国際 6次産業化EXPO」、「第13回 国際 農業資材EXPO」、「第5回 国際 畜産資材EXPO」、「第1回 農業 脱炭素・SDGs EXPO」で構成されており、それぞれの展示会が同時開催されている。

   展示会では、出展企業と農家や畜産農家ら来場者の間で、活発な商談が行われるのも特長だ。初日の11日、会場の幕張メッセを訪問すると、あるブースの担当者は「コロナもあけて、今回は初日から来場者が多いと思う」と話すなど、来場者でにぎわいを見せていた。

  • 第13回 農業WEEK(主催:RX Japan)
    第13回 農業WEEK(主催:RX Japan)
  • 第13回 農業WEEK(主催:RX Japan)

ITソリューション開発のため、自社で実証圃場立ち上げて「農業」を実体験!

   J-CAST 会社ウォッチ編集部は今回、IT・DX、ドローン、ロボット、植物工場、再生可能エネルギー、人材雇用などがテーマの「第10回 国際 スマート農業EXPO」を中心に、出展企業を見て回った。

   ロボット、AI、IoTなど先端技術を活用することで、農作業の省力化や、農作物の高品質化などをはかっていく「スマート農業」。展示会ではさまざまなソリューション、機器があるなか、とりわけ目を引いたのはドローン(小型無人航空機)。

   農薬・肥料用のタンクやノズルを搭載したドローンは、作物の上空を飛行して、農薬や肥料などを散布するのに役立つ。大型のドローンを使えば、薬剤の散布のみならず、種まき、肥料の散布なども可能に。そうした利便性の高さから、農業分野におけるドローンへの期待は高い。

   たとえば、農業用農薬散布ドローン「飛助」や、林業用運搬ドローン「森飛」などを展開するマゼックス(大阪府東大阪)の営業担当者は、同社のドローンの操作の簡単さ、ドローンに代替することによるコストダウンなどのメリットについて、詳しく説明してくれた。

   一方、本社は中国にあるロボティクスメーカー、FJDynamics(エフジェイダイナミクス)の機器もユニークだ。同社では、トラクター、田植え機など手持ちの農機に後付けして使える「自動操縦システム」を提案。ハンドル操作を自動化することで、農作業をラクにする。作業精度の高さもウリで、重複作業なども防止できる。北海道など広い農地では便利で、引き合いも多いという。

   ITシステムを手掛けるユニリタ(東京都港区)では、地方創生と一次産業の活性化への貢献を目指して、「農業×IT」(スマートアグリ)をうたい、ソリューションを提案していた。中心となるのが、農業経営支援クラウドサービス「ベジパレット」。これは、作業内容や収穫、出荷の情報を入力していくことで、作業にかかるコストのほか、収穫量や出荷量の情報など、農業経営における「見える化」に役立つ。

   ユニリタの担当者によると、ソリューション開発に際して、千葉県千葉市に自社で農園(実証圃場)を立ち上げ、農業を体験しながら、システムの開発に取り組んだという。担当者は「開発では農家のみなさんの声も取り入れていきましたが、開発する私たち自身が農業のことをわからないことには、現場での課題、困りごとがわからなかったので、こうした取り組みをおこないました」と話してくれた。

   関係者注目の「第13回 農業WEEK」、残りの日程は10月12日(木)と13日(金)となっている。

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