楽天モバイル、悲願の「プラチナバンド」10月中にも承認見通し 赤字脱却へ契約者増なるか...「楽天ならでは」の差別化が課題

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伸び悩む契約者数、500万件にとどまる 黒字化にはあと300万件必要との見通し示すが...

   楽天は契約者数が伸び悩み、足元では500万件ほどにとどまる。22年12月期連結決算(国際会計基準)のモバイル事業は4928億円の営業赤字を計上、23年1~6月期の赤字も1850億円(前年同期は2538億円)と、基地局整備の進展で赤字のピークは過ぎたとはいえ、なお高水準だ。

   このため、親会社の楽天Gは資金確保のため、傘下の楽天銀行の上場、楽天証券の上場申請に相次いで手を付けた。

   その動きは、J-CAST 会社ウォッチの「楽天銀行、東証プライム市場に新規上場へ...グループの財務改善がねらいか 立て直し急務の『赤字垂れ流し』携帯電話事業に『伸び代』は?」(2023年4月3日付)、「楽天証券HD、上場申請 楽天G、最大1000億円の資金調達か...財務改善は一息も、株価は低迷 課題は、あの事業の抜本的改善」(2023年8月1日付)で報じてきたとおりだ。

   楽天Gは8月の決算記者会見で、契約数が800万~1000万件に増え、1契約当たりの平均単価を6月時点の2089円から、2500~3000円まで伸ばせれば黒字化できるとの見通しを示した。

   実現には契約数を300万件積み上げる必要があり、4~6月期の伸びが続いたとしても黒字化に約3年かかるという。契約が伸びていない大きな理由が、つながりにくさとされる。

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