「ライドシェア」解禁論高まる...タクシーの深刻な人出不足で 今後、導入に向けた議論は本格化か だが、安全確保への懸念は拭えず

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シェア奪われるタクシー業界には反対の声...「さまざまな課題がある」政府は慎重姿勢

   一方、解禁に反対する声も小さくない。その代表がタクシー業界だ。

   ライドシェアが解禁されれば、タクシーと真っ向から競合する。しかも、ライドシェアは営業車と違って空いた時間帯に有効利用する形になるので、タクシーより2、3割低料金になると想定されており、タクシーがシェアを奪われる可能性がある。

   ただ、最大の問題は安全面の行方だろう。実際、米国などでは女性の乗客がドライバーによって連れ去られる事件なども発生しているという。

   また、通常のタクシー会社が行うようなドライバーの健康管理をどう行うのか、交通事故を起こした際の対応はどうなるかなど、クリアすべき課題は多い。

   松野博一官房長官は9月初旬の記者会見で、「安全の確保、利用者保護などの観点からさまざまな課題がある」と述べ、慎重に導入すべきだという考えを示した。

   解禁の議論は今後、本格化する可能性が強く、関心を呼びそうだが、すんなり進むかは微妙のようだ。(ジャーナリスト 白井俊郎)

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