周囲は冷めた空気 自民閣僚経験者が指摘「使い古された手法。政治離れに拍車をかけるだけ」とたしなめるが...
首相の真意はともかく、政権が今回の経済対策、減税策を低迷する支持率回復の起爆剤と位置づけているのは間違いない。
しかし、周囲には冷めた空気が広がっている。
自民党の閣僚経験者は、政権をこうたしなめる。
「最近の経済対策が最初から規模ありきで、実効性がほとんどないことを国民は見抜いている。財政規律を無視して減税策を強調するという使い古された手法は、かえって国民の政治離れに拍車をかけるだけだ」
就任当初、「聞く力」をアピールした首相に、耳の痛い諫言は届くのか。(ジャーナリスト 白井俊郎)