自分のブログへの広告掲載狙うという手法
次に勧めているのが、自分のブログに広告を掲載することだ。
記事の読者が広告をクリックし、リンク先のページで商品やサービスを購入したり契約したりすれば、ブログの運営者(ブロガー)に成果報酬が支払われる仕組みだ。
このような広告のことを「アフェリエイト(成果報酬型広告)といい、「ASP」(Affiliate Service Provider)と呼ばれるアフェリエイト事業者が広告主とブロガーの仲介をする。
副業としてブログで稼ぐのであれば、制約の多い無料ブログより「WordPress」のシステムを使い、有料のレンタルサーバーと契約するのがいいそうだ。導入方法を詳しく説明している。
ブログにはトレンド型と専門特化型があり、それぞれメリットとデメリットがある。どちらにしてもChatGPTを利用するノウハウがある。
何を書くか? 記事のテーマ自体もChatGPTに提案してもらう方法を紹介している。たとえば、こんな風にプロンプトに打ち込む。
「温泉旅行 おすすめ」をSEOキーワードとして、ブログ記事を作成します。この目的に向いている記事のテーマを10個考えてください。」
すると、10のテーマを提案してくれるので、驚いた。本書には具体的に書いている。
さらに、記事の構成案、記事まで作成されるから、ライターの仕事とはなんだろう? と考えてしまう。
「電子書籍を作って販売する」という方法もある。電子書籍の本文作りにもChatGPTが利用できる。テーマの提案、章立て、本文の作成まで活用できる。こうなると、編集者やライター本人の役割とは何か? と思わざるをえない。
編集作業にもChatGPTは大活躍だ。電子書籍作りにはあまりコストはかからないが、編集などには労力が必要だった。これからは自分で本を作り、売るという人が増えるかもしれない。
このほかに、YouTube動画に広告を掲載する、実写風AI写真集を生成・販売するなどのノウハウを具体的に解説している。
AI画像を禁止するサイトが増える中、逆にAI画像を専門に取り扱うサイトも出てきているそうだ。
ChatGPTを使った副業は、早い者勝ちという印象を受けた。やる人はもうやっている。乗り遅れないようにしたいものだ。(渡辺淳悦)
「ChatGPT副業の教科書」
ChatGPTビジネス研究会著
宝島社
1430円(税込)