生成AIのChatGPTの使い方を紹介する本が出たと思ったら、今度は副業に使おうという本が出た。
本書「ChatGPT副業の教科書」(宝島社)は、ChatGPTを使ったクラウドソーシングでの受注案件、ブログからの広告収入、電子書籍の執筆・販売、そして画像生成AIを使った実写風画像やアニメ風画像の活用・マネタイズについて解説している。
「ChatGPT副業の教科書」(ChatGPTビジネス研究会著)宝島社
手っ取り早いのが、クラウドソーシングでの原稿執筆
無料で始めたい人に勧めているのが、「クラウドソーシングで手早く稼ぐ」ことだ。オンライン上で原稿執筆などの仕事を受注できる。
代表的なクラウドソーシングサービスとして、ランサーズ、クラウドワークス、ココナラ、シュフティの4つを挙げている。
自分のスキルに見合った仕事に応募できるのがメリットだ。もっとも、内容によって報酬はまちまちで、報酬ごとにシステム手数料がかかるのがデメリットとなる。
案件数が多いのは、商品やサービス、旅行などの体験記事の作成だ。実際の体験に基づくことが条件なので、虚偽の内容は禁止事項になっている。
したがって、ChatGPTで体験談を書くには、プロンプトに商品やサービスの情報、利用目的や動機、実際に利用した感想、注意点などを箇条書きにし、それをベースにして記事を書いてもらうことになる。
実際に主婦がフードプロセッサーを使った使用レビューの作成例が載っている。入力した情報がコンパクトにまとめられている。さらに分量を調整したり、語調を柔らかい印象にしたりするよう、プロンプトを続けると、思い通りに仕上がっていく。
意外な案件では、YouTubeの台本を書くというものがある。ここ数年で増えているそうだ。チャンネル再生数を集めるクォリティの高い動画を制作するためには、しっかりとした台本が必要で、外注しているケースも少なくないという。
プロンプトに動画タイトル、チャンネル名、コンテンツの概要、コンテンツのもととなる情報ソース、登録人物などの要素を含める。
例として、NHKの朝ドラの登場人物のモデルとなった、植物学者の牧野富太郎の生涯について解説する雑学動画の台本を作成している。BGMと画像、ナレーションが書かれた台本がスムーズに出来る様子に驚いた。
さらに、2人の女性キャラクターの掛け合いで進行する「ゆっくり」と呼ばれるタイプの動画台本も提示している。