「前川孝雄の『上司力(R)』トレーニング~部下の心を動かした『胸アツ』エピソード」では、実際にあった感動的な現場エピソードを取り上げ、「上司力(R)」を発揮する方法について解説していきます。
今回の「エピソード3」では、<「こんな笑顔が、また見られるなんて」家族も涙...余命わずかな患者さんに、看護師長が贈った意外なプレゼントとは?>というエピソードを取り上げます。
変化の激しい時代 これまでどおりの仕事でいいのか...?!
どの企業にも、自社の経営理念のもと事業やサービスの枠組みがあり、経営計画、業績目標、職場のルールや慣行があることでしょう。また、守るべきコンプライアンスや倫理への留意も求められるでしょう。
しかし、現場で指揮を執る上司は、顧客対応や仕事の進め方に疑問を感じたり、悩んだりする場面もあるのではないでしょうか? 私が営む会社が開催する「上司力(R)研修」の受講者からも、折に触れ次のような声が聞かれます。
「この内外環境の変化の激しい時代に、単にこれまでの事業の枠組みの範囲内での仕事の繰り返しでよいのか、疑問に思う時がある。」
「組織本来の存在意義に立ち返り、よりよい顧客サービスをめざすには、もう一歩踏み込んだ変革が必要ではと感じている。」
「日々、第一線の顧客接点で働いている社員の声を、経営はもっと重視すべきではないかと葛藤することがある。」
「お客様の生の声やニーズを直視するなら、従来の慣行や社内ルールに一部反してでも、チャレンジすべきではないかと悩む。」
今回取り上げるのは、そうしたジレンマを感じたことのある上司の皆さんに参考にして頂きたい、現場リーダーのエピソードです。