チームの仕事のパーパスを問い返すこと
このエピソードをどう考え、何を学ぶか、以下3点を挙げておきます。
第一に、上司として、自分のチームのパーパス―存在意義―を問う姿勢です。
彼女は自分たちの目の前にいる患者さんの願いに対してできること、すべきことを考え抜き、行動を選択しました。規則やマニュアルありきではなく、チームの仕事のパーパス―彼女や看護師の部下にとっては、患者さんの人生に最後まで寄り添い、希望をかなえること―に立ち返り、課題を解決しようとした姿勢には、学ぶべきものがあるのではないでしょうか。
チームの仕事のビジョンを明確にすべき立場の上司には、社会や顧客のニーズを深く考えるなかから、仕事のあり方やルールを問い直し、変えていく視点と力が問われるのです。