転職時、どんな職務経歴書を書くといいか? 転職エージェントが感じる不十分ポイント 「直近在籍企業での職務内容」「過去在籍企業での職務内容」「職務要約」

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各職種別スカウトが「職務経歴書」で見ているポイントとは?

スカウトを送る際に、「職務経歴」で特に注目しているポイントを、教えてください。(複数回答可)(エン・ジャパンの作成)
スカウトを送る際に、「職務経歴」で特に注目しているポイントを、教えてください。(複数回答可)(エン・ジャパンの作成)

   さらに、転職コンサルタントが「職務経歴で注目しているポイント」を聞くと、「職務内容が具体的に記載されているか」が「83%」、「経験者数・年数に対して職務経歴の記載が十分か」が「51%」、「職務要約が簡潔に記載されているか」が「35%」となった。数値をみると、職務内容の具体性が「83%」で突出したかたちになった。

   職種別で注目するポイントを上げてもらうと――。

●営業系
・直近数年の実績(予算と実績、達成率)
・営業スタイル(新規か既存か、海外協力会社と協働か、代理店販売かなど)
・経験した業務内容、年数、業績、語学力、海外駐在経験、マネジメント経験の有無(有の場合はそのスケールなど)
●IT・Web・通信系
・IT系の方は、PG→SE→PL→PMと進むのが通常。ただ、その進化と共に、手を動かせない(プログラミングや実機テストなどから離れていてついていけていない)ケースが多い。一方で、企業要件は手を動かせる、プレイングマネージャを求めることがよくあるため、ついていけるかどうかに注目している。
・担当されているプロジェクトの業界領域を見る。
・ハンズオンでの開発、もしくは管理系の業務に就きながらも自分で手を動かして業務を遂行出来るか。
●不動産系専門職
・施工管理、マンションフロント、意匠設計、プラント施工管理、プラント設計、意匠設計、設備管理、プラント保全など、それぞれ何年経歴があるか。どんな物件か、物件数、組合費値上げ交渉成功事例、出張期間など。
・どの立ち位置の経験があって、次はどこに転職したいのか(ゼネコンからデベロッパーに行きたいなど)。
・携わっていた案件の規模感。
職務経歴書・履歴書の作成でやってしまいがちな失敗例を教えてください。(複数回答可)(エン・ジャパンの作成)
職務経歴書・履歴書の作成でやってしまいがちな失敗例を教えてください。(複数回答可)(エン・ジャパンの作成)

   このほか、職務経歴・履歴書でありがちな失敗例を挙げてみると、「レイアウトが見づらい」(57%)、「専門性や出来ることが曖昧」(47%)、「仕事の成果に具体性がない」(42%)、「成果が定量的に示されていない」(41%)、「情報を盛り込みすぎている」(36%)などがあるようだ。

   ありがちな失敗の回避方法とは―――。寄せられた声はこうだ。

●「レイアウトが見づらい」
・情報がとりあえず伝われば良いと思っている方が多いが、実際は、正確にわかりやすく記載することが出来るかどうかも見られている。ミスタイプやレイアウトのズレなどをこちらから指摘しても、これで良いと固い意志を示しそのままにする方もおり、結局書類選考で落選するケースも見受けられる。
・Word/Excelのスキルがあるというアピールをしている方でも、レイアウトを見るとそのスキルが感じられないケースがある。
●「専門性や出来ることが曖昧」
・記載内容から具体性やその人らしさが見受けられず、他の方との差別化に乏しい。
・主観的な行動や成果しか記載していない。自分の想いが出すぎていて自分のスキルや経験が客観視できていない。
●「仕事の成果に具体性がない」
・自己顕示欲が強過ぎるような表現が多く、具体的な実績(定量的、固有名詞)の記載がない。
・経歴に信ぴょう性を持たせるためにも、数字で具体的に記載することが重要だと思う。「多くの会社で良い評価をいただきました」ではイメージできないため、「100社以上の会社から評価いただき、前年より130%の実績を上げた」などの具体性が重要だと添削することが多い。

   なお、この調査は2023年8月31日から9月6日までの間、『ミドルの転職』を利用するコンサルタント260人を対象にインターネットアンケートを行った。

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