どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 神経質な展開か 日米の金融政策、為替動向に左右
東京株式市場見通し(10月2日~6日)
日経平均株価予想レンジ:3万1200円~3万2500円
今週の東京株式市場の日経平均株価は、神経質な展開か。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、続落した。米国の長期金利上昇が嫌気されたことに加え、27日の9月末の配当・株主優待の権利取り最終売買日を超えた28日からは売り圧力が強まった。
今週の日経平均株価は、神経質な展開となりそうだ。
週初の2日には、日銀短観が発表される。大企業製造業の業況判断DIが、相場の方向性を決めることになる可能性がある。
同日にはノーベル賞の発表が始まる。2日は生理学・医学賞、3日に物理学賞、4日に科学賞と続くが、受賞関連の銘柄が材料になる可能性があるので注目だ。
また、米国の予算成立が遅れ、10月1日から政府機関が閉鎖される予定で、この影響が相場にどのように現れるかにも注意したい。
ただ、基本的には、日米の金融政策と為替動向に左右される相場展開が続くと思われ、週末の米国の9月雇用統計など重要経済指標に注目したい。
外国為替市場 ドルが上値を試す展開か 1ドル=150円が近づくにつれ、為替介入に警戒感が...
東京外国為替市場見通し(10月2日~6日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=148円00銭~151円00銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、いったんはドルが上値を試す展開か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。年内の米国の再利上げ観測による日米金利差拡大を背景に、ドル買い・円売りの動きが継続し、日本政府・日銀のよるドル売り介入が警戒される中、ドルは一時1ドル=149円後半まで上昇した。
今週のドル円相場は、いったんはドルが上値を試す展開となりそうだ。
1ドル=150円が近づくにつれ、為替介入に対する警戒感は強まっているものの、今のところは「口先介入」にとどまっている。このことから、ドルはジリジリと上値を試し、1ドル=150円台乗せを試す可能性は高そうだ。
米国では市場予想を上回る経済指標が多く、年内の再利上げ観測が強まっており、日米金利差拡大によるドル買い・円売りは継続しそうだ。相場の方向性を確認する上でも、米国の9月雇用統計の結果は注目だ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では10月2日に日銀短観、日銀金融政策決定会合の主な意見(9月21、22日開催分)、6日に8月景気動向指数などの発表が予定されている。
海外では10月2日に米国の9月ISM製造業景況指数、4日に米国の9月ADP雇用統計、米国の9月ISM非製造業景況指数、5日に米国の8月貿易収支、6日に米国の9月雇用統計などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)