【2025年卒就活生】「採用直結型」スタートでインターンシップはより重視? 不安は「希望のインターンシップに参加できるか」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   2025年卒業の大学生の就職活動から、採用を目的とする、もしくは実施期間中に内定が決まるなどの「採用直結型」のスタートで、より重視される傾向にある「インターンシップ」。

   そうしたなか、新卒学生の特性マッチングサイト「Future Finder(R)」を運営するジェイック(東京都千代田区)が、25年卒の大学生を対象に「就職活動で不安なこと」を聞いたところ、「希望のインターンシップに参加できるか」と答えた学生が最も多かったことがわかった。2023年9月28日の発表。

   また、インターンシップの応募社数は「5社以上」と答えた人が49.5%と、ほぼ半数を占めた。

「何を準備したら良いかわからない」という就活生も...

   大学生が在学中に自らの専攻や将来のキャリアに関連する仕事を体験するインターンシップは、就活生が年々積極的に受けるようになってきた。それに伴い、人気企業のインターンシップの応募倍率は低くない。

   インターンシップは、会社説明会の色合いが濃い「1日」のケースや「短期」、「長期」と期間によって大きく分けられており、長い期間ほど就業体験がプログラムに含まれている傾向がある。

   ただ、これまではインターンシップが内定、採用に直結することは認められていなかったが、2025年卒業の学生はそれが可能になった。

   ジェイックが実施した「2025年卒学生の就職活動」に関するアンケート調査によると、「現状の就職活動において、不安なことはありますか。最もあてはまるものを1つ選択してください」と質問したところ、「希望のインターンシップに参加できるかわからない」と答えた学生が34.6%と最も多かった。

   次いで、「ガクチカや自己PRの材料が少ない」という人が28.0%、「『就活の早期化』は知っているが、具体的に何を準備したら良いかわからない」が20.6%、「どの会社のインターンシップに応募すればよいかわからない」が13.1%で続いた。

   「不安なことはない」と答えた人も、3.7%いた。【図1参照】

kaisha_20230929171946.jpg
図1 就職活動で不安なこと「希望のインターンシップに参加できるかわからない」が最多(ジェイック調べ)

   また、「インターンシップに応募したことのある社数を教えてください」との問いに、「5社以上」と答えた学生が49.5%で最も多かった。「4社」が8.4%、「3社」が15.9%、「2社」が15.0%、「1社」は6.5%だった。「0社」(インターンシップに応募していない)は4.7%。

応募で重視すること...76.8%は「興味のある業界である」

   次に、「インターンシップに応募する際に重視していることとして、あてはまるものを2つ選択してください」と聞いたところ、76.8%の学生が「興味のある業界である」と答え、最も多かった。

   次いで、「興味のある職種である」と答えた学生が47.6%、「採用選考に直結している」が26.8%という結果となった。

   また、インターンシップの開催期間については、「短期間(5日以内)で開催される」という学生が15.9%、「長期間(1週間以上)で開催される」が3.7%となり、長期インターンシップよりも短期インターンシップへのニーズが高い傾向があることがうかがえる。【図2参照】

kaisha_20230929172005.jpg
図2 「採用選考に直結している」と答えた学生は26.8%だった(ジェイック調べ)

   さらに、「インターンシップに応募した理由として、あてはまるものを2つ選択してください」と聞いたところ、「業界/企業研究のため」と答えた学生が66.3%で最多。次いで、「就職活動を有利に進めるため」が43.4%、「就職活動の視野を広げるため」という学生が38.6%で続いた。「志望度の高い企業であるため」と答えた学生も21.7%にのぼった。【図3参照】

   2025年卒業の学生はインターンシップで業界や職種の理解を深めることを強く希望しているようだ。

kaisha_20230929172028.jpg
図3 インターンシップに応募した理由 「業界/企業研究のため」が最多(ジェイック調べ)

   FutureFinderメディア事業部長の佐藤裕康氏は、

「就職活動で不安なことについては、『希望のインターンシップに参加できるかわからない』が最多となりました。人気企業のインターンシップの倍率が高いことや、採用選考直結型のインターンシップの増加によって、インターンシップへの参加がより選考に影響を与えるようになったことなどが要因と考えられます」

とコメントしている。

   なお、調査はジェイックの「Future Finder(R)」に登録した2025年卒業の大学生を対象に、2023年6月23日~7月22日にインターネットで実施。回答者数は107人。

姉妹サイト