予約は焦らず入力し、確認画面はスクリーンショットを撮って保管しよう
こうしたトラブルに巻き込まれないよう、国民生活センターではこうアドバイスする。
(1)対面で詳しく説明を受けられる店舗と異なり、インターネット予約は消費者自身が申し込み完了前まで、すべて契約内容をしっかり確認する必要がある。旅行予約サイトで販売される航空券や宿泊施設は、それぞれのプランや商品ごとに契約内容(キャンセル料金、部屋からの景観などの条件)が異なる。
一方がキャンセル料無料でも、他方は有料の場合もある。条件はリンク先に記載されているので、見落とさないようにする。「キャンセル料が100%かかる」という条件の場合、入力ミスがあっても、予約が確定すると修正ができず、料金を請求される。
だから、予約時は焦らずに入力し、入力項目が確認できる画面では、記録のために画面のスクリーンショットを撮って保管しよう。申し込み内容に問題がないことを確認のうえで、申し込みボタン(送信ボタン)を押す。
(2)店舗と異なり、契約内容が記載された資料が手渡しでもらえるわけではない。契約後に事業者から送付されてくる予約確認メールは、キャンセルの可否などの契約内容が明記された大切な情報だ。記載内容をよく確認したうえで、旅行が終わるまで大切に保管する。
サイトのマイページで確認できる場合は、内容が異なると思ったらすぐに事業者に連絡する。事業者とのやりとりは、送信日時がわかる形で保管する。
事業者の問い合わせフォームから連絡する場合は、フォームに入力した内容(画面)をスクリーンショットで保管する。
(3)旅行予約サイト事業者の情報をチェックする。日本の事業者か、海外の事業者か。旅行業法上の登録を受けているかどうか。
海外事業者を利用する場合は、カスタマー対応窓口の情報(電話、メールの連絡方法や窓口開設時間など)を確認。サイトが日本語表示でも、対応が英語になる場合が多い。
また、トラブルになった際、日本の法律などを用いた交渉が難しい場合があることを知っておこう。
(4)トラブルになった場合は消費生活センター(消費者ホットライン「188(いやや!)」に相談しよう。また、海外事業者とのトラブルについては、国民生活センター越境消費者センター(CCJ=https://www.ccj.kokusen.go.jp)でも相談を受け付けている。
(福田和郎)