原材料費や人件費の上昇、売り上げ減... 物価高への不安募る
新型コロナウイルス感染症の5類への引き下げについても、聞いた。引き下げが御社にとってプラスに働くと思いますか(単一回答)との問いに、「プラスに働く」と答えた経営者は46.5%にのぼり、「プラスにはならない」と答えた経営者(16.1%)を大きく上回った。
これを業種別でみると、「プラスに働く」と答えた経営者が多かったのは「サービス業」が55.4%、「卸売業」が50.4%、「小売業」の47.9%と、対面でのサービス・接客の場面が多い企業が上位となった。【図3参照】
さらに、新型コロナウイルス感染症の5類への引き下げが「プラスに働く」と答えた経営者に、どんな分野でプラスになると思いますか?と聞いたところ、「対面でのサービス拡大」と答えた経営者が79.2%と最も多かった。
次いで、「社内コミュニケーションの向上」が36.1%、「海外からの観光客の拡大」が14.6%で続いた。「海外渡航サービスの拡大」が9.8%。「その他」6.6%だった。
昨今の「物価上昇」について、会社経営に影響はありましたか(単一回答)との問いには、「非常に悪い影響が出ている」(19.4%)、「やや悪い影響が出ている」(42.0%)と答えた経営者は、合わせて 61.4%にのぼり、多くの経営者が物価上昇による悪影響を実感していることがわかった。
なかでも、「製造業」は72,4%と、7割超の経営者が悪影響を実感している。次いで、「電気・ガス・水道業」が66.9%、「小売業」が66.2%、「運輸・通信楽」の65.8%が続いた。【図4参照】
昨今の物価上昇で、中小企業の経営者は「原材料費、輸送費などのコストの増加」(68.2%)や「人件費の増加」(38.4%)、「売り上げの減少」(36.9%)に、不安に感じているようだ。【図5参照】