相談しなかった理由...「相談しても解決にならないと思ったから」71%
では、ハラスメント対策として行っていることはあるのだろうか?
職場でハラスメントを受けた際に誰かに相談したかを聞くと、「上司」(31%)、同率で「誰にも相談していない」(31%)、「同僚」(25%)、「家族」(19%)、「先輩」(15%)という順になった。「人事」(6%)、「社内の相談窓口」(5%)、「社外の相談窓口(労働局)」などは軒並み低かった。
一方で、「職場でハラスメントを受けた際、誰にも相談しなかった」と回答した人に、相談しなかった理由聞くと、「相談しても解決にならないと思ったから」が「71%」、「仕事で不利益が生じると思ったから」が「28%」、「相談できる窓口や担当部署がなかったから」が「26%」、「社長や経営層がハラスメントしているから」が「23%」という結果になった。
ところで、職場でハラスメント対策は進んでいるのだろうか? ハラスメント対策をしている事業所は「41%」、「実施していない」は「33%」、「わからない」が「26%」となった。
また、業種別で「ハラスメント対策を実施している」と回答した方が多くなったのは「金融・保険」で「69%」が最多。次いで「官公庁・独立行政法人・団体」が「54%」が続いている。
他方で、「実施していない」の回答が多かったのは「商社」が「46%」、「不動産・建設・設備」「45%」という結果になっている。
さらに、具体的なハラスメント対策は「相談窓口の設置」(79%)が最多で、「ハラスメントに対する自社の方針の周知」が「46%」、「ハラスメントに関する研修の実施」が「45%」と続いた。
なお、この調査は2023年7月27日から8月28日までに、『エン転職』を利用するユーザー8857人を対象にインターネットアンケートを行ったもの。