扶養を外したい人が直面、「時給2000円の壁」と「1500円の壁」
調査によると、パートなどで働く人の希望は、ここ数年で変化が見られる。勤務日数の希望で最も多いのは週3日だが、週4日と5日を合わせた割合が年々高くなっている。それだけ、日数を増やして働きたい人が増えているわけだ。
また、「時給換算でいくらの仕事があれば、扶養枠を外して働くことを選ぶか」と聞くと、「時給2000円以上であれば扶養枠を外して働くことを選ぶ」と回答した人が約9割(91.9%)に達した。
また、「時給1500円以上」という人も6割以上(63.4%)おり、時給換算では「2000円の壁」「1500円の壁」があることがわかる【図表2】。
しかも、この扶養枠を外す時給ラインの壁は、年々高くなっているのだ。【図表3】は、「時給ラインの壁」を2021年と2023年で比較したグラフ。
これによると、2021年には「1500円の壁」が57.5%だったのが、2023年には63.4%に。2021年には「2000円の壁」が89.0%だったのが、2023年には91.9%にと、それぞれ上がっていることがわかる。
それだけ扶養枠を外して働きたいという人が増えているわけだ。