赤字の中で出店した新規店舗が、V字回復に貢献
ハイデイ日高は「飲食店チェーン関連事業」の単一セグメントですが、有価証券報告書には次の3つの業態が記されています。
・「日高屋」:「中華そば日高屋」や「中華食堂日高屋」「来来軒」を展開
・「焼鳥日高」:「焼鳥日高」や「大衆酒場日高」を展開
・「その他業態等」:「中華一番」や「大衆食堂日高」「中華そば神寄」「中華食堂真心」「屋台料理台南」とFC向け売上を含む
2023年2月期の販売実績は、「日高屋」(店舗数405軒)が357.6億円で全体の94%を占め、「焼鳥日高」(同27軒)が17.9億円、「その他業態等」(同8軒)が6124万円でした。
なお、ハイデイ日高はコロナ禍でも新たな店舗展開を行っており、2021年2月期には14店舗を出店(退店24店舗)、2022年2月期には24店舗を出店(退店14店舗)しています。
この時期の出店の特徴は、従来からの「駅前立地」への出店を進める一方、新たに「ショッピングモール内」や「駅商業施設内」「ロードサイド」への出店を行っており、これが直近の業績好調の要因のひとつとなっているようです。
また、一部店舗における配膳・運搬ロボットの試験導入や、タッチパネル式オーダーシステム、キャッシュレス決済といった取り組みも、ソーシャルディスタンスの確保や従業員の負担軽減につながっているとのことです。