男性の「育児休暇取得」の実情は? 「自分自身が育休を取得したい男性」69.9%...5年前から9.4ポイント上昇 積水ハウス調査

【「男性の家事・育児力」全国ランキング】3位「佐賀県」、2位「鳥取県」、1位「高知県」

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(積水ハウスの作成)

   一方、「男性の家事・育児力」全国ランキング2023も興味深い。ランキングによると、1位は「高知県」(総合スコア:214点)、2位は「鳥取県」(総合スコア:195点)、3位は「佐賀県」(総合スコア:191点)、4位は「福島県」(総合スコア:189点)、5位は「島根県」(総合スコア:187点)となった。

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(積水ハウスの作成)

   各都道県の指標別スコアによると、「高知県」は「男性が行う家事・育児の数」が1位、「男性の家事・育児時間(/週)」で1位となり、19.3時間だという。また、「家事・育児幸福度」は1位で1.19ポイントとなっている。「男性の家事・育児関与度」は0.51ポイントで15位に、「男性の育休取得日数」も30.9日で8位という結果となっている。

   今回の調査に対して、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授の治部れんげ氏は以下のようにコメントを寄せている。

「この白書でも繰り返し提示してきたように、今の20代は、男性も育児休業を取り家庭生活にコミットしながら働きたいと考えています。大学の授業で男性も育休が取れる、という事例や制度を伝えると『子どもが好きだからぜひ取りたい』『男女平等がいいから自分も育児をしたい』という反応が男子学生から当たり前のように返ってきます。
また、自分一人で頑張って、家事も仕事もやらなければと思い込んでいた女子学生に対し、授業にゲストで来てくださった積水ハウスの女性管理職の方から『あなた一人でやらなくてもいい』と伝えていただいた場面もありました。カップルや家庭内のジェンダー平等を、実際にビジネスパーソンから話していただくことは、大きな変化のきっかけになるのです」

   なお、この調査は2023年6月9日から20日にかけてインターネットを通じて実施した。調査委託先はマクロミル。調査の対象は全国47都道府県別に、配偶者および小学生以下の子どもと同居する20代から50代の男女200人で計9400人の「パパ・ママ層」と、従業員10人以上の企業の経営者・役員、部長クラスの男女400人のマネジメント層、有職(パート・アルバイト除く)かつマネジメント層を除く20代から50代の男女800人の一般社員層。

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