サントリーHDは「ダイバーシティ推進やESGへの取り組み」が評価
第3位に選ばれたのは、カゴメとサントリーホールディングス。いずれも、15票だった。
カゴメが選ばれた理由には、「常務執行役員CHO(最高人事責任者)の有沢正人氏の存在が大きいようです」と、産能大総合研究所はいう。
「有沢氏は同社の人事制度改革をけん引し、その成功事例を多くのメディアを通じて発信しており、それらを見聞きした人事担当者が投票されていました。CHOとしての仕事ぶりや先進的な取り組み事例が票を集めたようです」(産業能率大学総合研究所)
寄せられた声には、
「人的資本経営ブーム前から、経営戦略とリンクした人材戦略を進めている」
「人材育成や評価制度がしっかりしている」
「人事施策が上から下まで浸透していて、目標管理が公開されている」
「人事担当役員がさまざまなセミナーなどに登壇し情報開示に積極的なため」
「戦略人事とサステナブル人事を両立させ、人的資本経営を実現しきたから」
などがあがった。
サントリーHDの選定理由は、ダイバーシティ推進やESGへの取り組みが評価されたほか、新浪剛史社長の「45歳定年制」のインパクトある発言や経営者としてのリーダーシップなどが良い印象をもたらしたとみている。以下が、寄せられた声だ。
「人的資本に対し発想転換をトップ自らが発信、先進的企業というイメージ」
「早期定年制の提言など驚かされる」
「人事部のダイバーシティ推進の方の取り組みが先進的」
「ESGなどの取り組みを積極的に行っている印象がある」
「多様な働き方を実現できる制度が整備されている印象があるため」
第5位は、14票の「伊藤忠商事」がランクイン。選んだ理由をみると、
「人的資本経営に関連する記事でよく名前を拝見する」
「学生の就職ランキングで常に上位、優秀な人材を輩出しているイメージ」
「働きやすさをトップダウンで実行している」
「経営基盤がしっかりしているから」
といった声があがった。