就職者・転職者がテキストでじっくり読みたいのは、「企業や職種に対してより深く調べたいとき」56.7%
さらに、学生の就職先探しの方法を具体的に挙げてもらうと、「企業名を検索」が「64.6%」となり突出した結果になった。以降、「職種で検索」が「24.4%」、「働き方に関連したキーワードで検索」が「7.7%」となった。
続いて、「デジタルコンテンツの形式について適切な手法」について質問。「キャリア・働き方の事例」では「記事(図やイラスト含む):58%、動画:28%、音声:3%」、「働き方・制度について」では「記事(図やイラスト含む):60%、動画:24%、音声:5%」となった。
いずれのカテゴリにおいても企業情報を深く知りたいと思ったときには「動画」よりも「記事」コンテンツが望ましいという結果が得られた。
続いて、24年卒学生と転職経験のある社会人を対象に、「就職/転職活動においてどんな時に記事コンテンツを読みたいと思いますか」と聞いた。その結果、「企業や職種に対してより深く調べたいとき」は「56.7%」でほかの回答を上回った。
以下、「どんな人がどんな思いで働いているのか知りたいとき」は「37.5%」、「短い時間で企業の情報を知りたいとき」が「37.3%」を占めた。企業情報を深く知りたいと思った時には、「動画」コンテンツよりも、「テキスト」コンテンツを選ぶ傾向がありそうだ。
最後に、調査元では以下のようにまとめている。
「求職者が『働き方、人、職種』に関する事例コンテンツを特に必要としているという結果から、最近の就活は能動的に情報を検索することで『企業探し』から『事例探し』へと行動が変化してきている傾向が見えてきました。
その背景として、ジョブ型への移行や職種の多様化、働き方の選択肢の増加により、失敗したくない、自分で仕事や働き方を選びたいという意向も調査から明らかになりました」
「知りたい情報によってテキストと動画に求めるものが異なり、より深く企業について調べたいときにはテキストコンテンツを求めている、という結果となりました。
企業や消費者に届けるマーケティング活動と同様、適切な媒体や手段を選びながら『はたらく事例づくり』をしていくことが、パーソナライズ化が求められる採用マーケティングにおいて最も効果的な手法なのかもしれません」