社員の活躍とキャリア自律を大きく進めた『本物の1on1』の力/NTTコミュニケーションズ【人を活かす先進企業に学ぶ 第1回(3)】(前川孝雄)

もはや長時間労働は美徳ではなく法律違反...上司ほど早く帰る文化を

浅井さん 若者が上司を見ていて引いてしまう一つの理由は、夜中まで働いているからだと思いますよ。今の管理職は、自分が長時間労働で成果を出し、出世してきた。だから夜遅くまで働き続けないと自分の出世が止まるようで不安だし、部下にもそれを求めがちです。
 しかし、それは人事施策によって、どこかで止めないといけない。上司ほど早く帰る文化を作っていかないと、特に女性は管理職になりたがらない。もはや「残業360時間越えの社員は昇進させない」と制度化することなどが必要ですね。

前川 もう時代は変わり、30年前は24時間働けることが美徳だったけれど、今は法律違反でしかない。

大原 侑也さん 残業をして、その分成果が出るのは当たり前。定時でどれだけ成果を出すかに評価指標も変わってきています。昔は、例えば4時間勤務の人は、どうしても時間の制約があり成果も低くなり、評価が低くなる傾向がありました。今は短時間でも、その勤務時間の中で成果を出せば、しっかりと評価されるように変わってきています。今は残業が恰好悪くなりつつありますからね。
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