3年以上端末を使う人7割、でも買い替えペースが早くなり...
ところで最近、iPhoneは新シリーズを発売すると、安くなった旧型の端末が売れる傾向が続いている。
そこで、iPhone14シリーズ以前の端末が安くなったら購入するかと聞くと、「購入する予定」と「購入を検討している」を合わせた購入意向はiPhoneユーザーが約3割の32.6%、Androidユーザーが約1割の11.7%となった。
一方で、「セール価格になっても購入する気はない」と答えた人が、iPhoneユーザーで約6割の59.7%、Androidユーザーでは9割近い85.5%もいた【図表4】。
毎年のようにiPhoneの新シリーズが発売される傾向に、やや冷ややかになっているのかもしれない。
このため、スマホ端末の買い替え頻度を聞くと、iPhoneユーザーは「3年に1回程度」(24.2%)が最も多く、次に「4年に1回程度」(21.1%)、「5年に1回程度」(15.8%)、「6年に1回以下の頻度」(10.5%)が続き、3年以上使う人が71.6%と7割を超えた。なお、Androidユーザーでも3年以上使う人が合計69.9%と、約7割に達している【図表5】。
毎年買い替える人は、iPhoneユーザーで2.3%、Androidユーザーでは1.4%しかいない。ごく少数派なのだ。しかし、前回のiPhone14シリーズの調査(2022年9月)時に比べると、「3年に1回以上」の割合はiPhoneユーザーが6.1%、Androidユーザーが3.2%それぞれ減少した。
買い替える頻度が早くなっているということだ。コロナ禍が落ち着いて、財布の紐も少し緩んだのだろうか。
調査は、2023年9月13日~14日、全国の15歳~69歳の男女6000人に予備調査を行なった。そのうち、iPhoneユーザー3184人とAndroidユーザー2210人の合計5394人を中心に、インターネットを通じてアンケートを行なった。
また、予備調査の段階でiPhone15シリーズの購入意向を示した481人に本調査を行ない、購入希望のシリーズなどを詳しく聞いた。(福田和郎)