どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 前週に1100円超の下落...自律反発が期待される展開に
東京株式市場見通し(9月25日~29日)
日経平均株価予想レンジ:3万2000円~3万3000円
今週の東京株式市場の日経平均株価は、リバウンドの展開か。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、大幅反落した。
日銀の金融政策決定会合は現状維持で予想通りだったが、FOMC(米連邦公開市場委員会)では政策金利は据え置かれたものの、年内の0.25%の利上げが示唆され、加えて、24年末の政策金利が従来予想よりも0.5%引き上げられた。
これにより、金融引き締めが長期化するとの見方が強まり、米国株が下落し、米長期金利が上昇したことで、日経平均株価も大幅な下げとなった。
今週の日経平均株価は、リバウンドの展開となりそうだ。
前週に1100円超も下落したこともあり、自律反発が期待されるうえ、27日が9月末配当・株主優待の権利取りの最終日となることから、買い需要が見込まれる。
問題は、権利落ちとなった28日以降に、どのような相場展開になるのかだろう。引き続き、相場の材料の中心は日米の金融政策だろうが、その判断材料となる経済指標の結果には注意が必要だ。
外国為替市場 ドルの上値が重い展開か 日米金利差を背景としたドル買い意欲はまだまだ
東京外国為替市場見通し(9月25日~29日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=146円00銭~150円00銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。FOMCのドットチャート(政策金利見通し)で、24年末の政策金利が従来予想よりも0.5%引き上げられたことで米長期金利が上昇、ドルの買い材料となり、ドルは一時1ドル=148円台半ばまで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。
相場はいったん、米国の政策金利見通しの材料は織り込んだと思われる。これ以上のドルの上昇には、政府・日銀による円買い・ドル売り介入に対する警戒感が強まるため、ドル上値は重くなりそうだ。
ただ、日米金利差を背景としたドル買い意欲が減少しているわけではなく、経済指標などの結果によってはドル買い意欲が高まり、1ドル=150円を目指す動きとなる可能性には十分に注意したい。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では25日に金融庁が海外投資家を招待する「ジャパンウィークス」開催(10月6日まで)、27日に日銀金融政策決定会合議事要旨(7月27、28日開催分)、29日に9月都区部消費者物価指数、8月完全失業率、8月有効求人倍率、8月鉱工業生産などの発表が予定されている。
海外では26日に米国の8月新築住宅販売件数、米国の9月消費者信頼感指数、27日に米国の8月耐久財受注、28日に米国の4-6月期GDP(国内総生産)確定値、29日に米国の8月個人所得、米国の8月個人消費支出、中国の9月財新製造業PMI、中国の9月財新サービス業PMIなどの発表が予定されている。
(鷲尾香一)