広がるカーシェアリング市場、会員数は一気に前年比19%増 値上げラッシュ背景に、家計への負担の軽さに関心...ガソリン高騰も追い風

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   自動車を個人で所有せず、複数の人で共同利用する「カーシェアリング」がいよいよ広がっている。

   自動車自体を購入する必要がないうえ、駐車場代や税金、保険などの費用負担もなくなり、値上げラッシュの中で家計の負担軽減の一環として関心が一段と高まっている。ガソリン代の高騰も追い風になっているようだ。

  • カーシェアリングが広がっている(写真はイメージ)
    カーシェアリングが広がっている(写真はイメージ)
  • カーシェアリングが広がっている(写真はイメージ)

車両台数は2010年の約1300台→23年には約5万6000台...今後も増加の見通し

   カーシェアリングは、事前に会員登録をし、車を使いたい時にスマホなどから予約して利用する。1980年代後半に欧州で始まったとされる。

   日本では2010年代から急速に広がってきた。公益財団法人、交通エコロジー・モビリティ財団によれば、2010年の車両台数は約1300台、カーシェアリングサービスを利用する会員数は約1万6000人だったが、2014年には車両台数が1万台を超え、会員数は40万人台に乗せるなど、その伸びは著しい。

   ここ数年は利用が一段と加速しており、23年3月時点の車両台数は前年同期比8.6%増の約5万6000台、会員数は同18.8%増の約313万人に上った。今後もさらに増加が続く見通しだ。

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