「ポケモンカード」NFTの活用で、悪質転売ヤーを撲滅!? ブロックチェーンの社会実装【仮想通貨通信vol.20 前編】

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   こんにちは、ブロックチェーン関連の技術やプロジェクトを調査しています、ブロックスタです! 当コラム【仮想通貨通信】では最先端のちょっととっつきづらかったりする情報をわかりやすくお伝えしていきます!

   さて、暗号資産や「web3」界隈では、「ブロックチェーン」「NFT」など、さまざまな言葉が飛び交っていますよね。しかし、とくになじみのない人にとっては、詐欺や怪しげな話が先行していて、それって社会に役に立ってるの? そんな疑問を抱える方も少なくないのでしょうか。

   とはいえ、難しい技術的な話をされてもよくわからないですよね。そこで今回は「ポケモンカード」の取引にブロックチェーンを活用、取引を簡単にしたサービスを提供しているCourtyardというプロジェクトを例に、今密かに注目を集めている「現実資産のNFT化」について解説していきます!

超高額で取引されることもたる?!「ポケモンカード」

   そもそもポケモンカードがいま、高値で取引されていることを、ご存じでしょうか。

   「どうせただのキラキラカードでしょ」なんて思われるオトナも少なくないことでしょう。もちろん多くのカードは数十円から数百円程度の価値しか持っていませんが、中には数百万円以上の超高額で取引されているカードもあるようです。

   ちなみに、ポケモンカードの世界最高落札額は、米国の格闘家でもありトップYouTuberでもあるLoganPaulさんが保有しています。なんと7億円もの価格で落札し、ギネスにも登録されています。

   さて、そんなポケモンカードですが大きな弱点があります。それは紙できているゆえ、折れてしまったり、角が丸くなってしまったりするなど経年劣化に弱い点です。さらに偽造にも弱く、フリマなどで購入したカードが偽物だったなんてことも...。

   そんな課題を解決するために生まれたのが、ポケモンカードとブロックチェーンを紐づけた「CourtYard」です。

CoutYardって、簡単にいうと?

   CourtYardは、現物のポケモンカードをデジタル上で取引できるようにするサービス。

   といっても、現物とデジタルを紐付けるなんて意味不明かもしれませんね。

   その仕組みを簡単に解説すると、ユーザーが手持ちのポケモンカードをCourtYardに送付、預けることで預けた証拠となるNFT(デジタル上の証明書みたいなもの)が発行されます。

   逆に、NFTをCourtYardに返却することで現物のポケモンカードを返してもらえます。

   預託期間中、CourtYardは大切にカードを預かるほか、カードの真贋証明などのサービスも展開しています。

   もっとも、預託期間中はカードで遊べないじゃないか! ...なんてツッコミも聞こえてきそうですが、実際のところ、これほど高額なカードをカードゲーム用途として活用している人は少ないものなんです。それだけに、コレクション目的、投資用途としてカードを収集している方にはうってつけでしょう。

現物資産とデジタル資産を紐付けるメリットは?

   さて、現物とデジタルを紐付けることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

   さきほど解説したような保管リスクの低減以外に、売買フェーズにおいて、以下2つのメリットが上げられます。

1. 資産の流動性の向上
2. 透明性・信頼性の向上

   それぞれざっくり説明すると――。

   1つ目の流動性の向上とは、「世界中どこからでもいつでも売買可能」になるので、取引しやすくなる。 2つ目については、オンライン上の取引であっても、CourtYardなどの仲介者を介せば、偽物を掴まされる可能性が低い。

   この2つが大きなメリットです。現物ではなく、デジタル上の資産として取引することで世界中の人と取引できると考えたらイメージしやすいのではないでしょうか。

   どんなに価値のあるカードを持っている人がいたとしても、その価値をわかる人に売らなければ、適切な価格で売買されませんしね。

   なんとなくデジタルと現物を紐づけて取引するイメージはついたでしょうか。

   それでは、後編<「ポケモンカード」NFTの活用で、悪質転売ヤーを撲滅!? ブロックチェーンの社会実装【仮想通貨通信vol.20 後編】>では、より詳細なメリットやポケモンカード以外の事例について、詳しく解説します。ぜひ見ていってくださいね!(ブロックスタ)

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