睡眠不足で有給休暇はアリ?ナシ? 「罪悪感を感じない」54.8%、「罪悪感を感じる」45.2%...拮抗する結果に
次の質問では、「対象者全員に病気や怪我などの明らかな体調不良ではなく、睡眠不足や疲労感を理由に有給休暇を取ることに罪悪感があるか」と聞いた。すると、「まったくそう思わない」(26.1%)、「あまりそう思わない」(28.7%)となり、あわせて「54.8%」の人は睡眠不足で休むことに抵抗はないようだ。
一方で、罪悪感があるに対して「ややそう思う」(27.6%)、「かなりそう思う」(17.6%)となりあわせて「45.2%」の人は睡眠不足で有休を使うことに抵抗があるようだ。
調査では、睡眠不足や疲労感を理由に有給休暇を取ったことはあるかも聞いた。その結果、「ある」と回答した人は「35.4%」と少数派になることがわかった。
睡眠不足があっても有休をとらなかった人の声によると、
●睡眠不足や疲労感で有給休暇を取らなかった理由
・有給休暇は本当に必要なときのためにとっておきたいから(30代・男性・管理)
・体調が悪いわけではないのに有給休暇を取ると周りから何か言われそうだから(20代・男性・医療福祉介護)
・仕事が忙しくて有給休暇を取る余裕がなかったため(40代・男性・その他)
などが上がり、仕事の忙しさや周りからの反応のため、有休を取らなかったというコメントがあった。
では、ビジネスパーソンの一般的な睡眠時間はどのくらいだろうか――。
調査では、仕事の日の睡眠時間と休みの日の睡眠時間を質問し、平均値を出した。平日の日の睡眠時間は6.2時間、休日は7.5時間という結果になった。
さらに、その睡眠時間は理想的かを質問すると、仕事の日の睡眠時間については「かなり理想的」が「13.9%」、「やや理想的」「32.4%」があわせて46.3%と過半数を割っている。
一方で休日の睡眠時間に対しては、「かなり理想的」が「35.7%」、「やや理想的」が「40.3%」であわせて「76.0%」となり、仕事の日に比べて満足度が高いという。
こうした調査結果に対してワークポートでは、次のようにコメントを寄せている。
「睡眠時間を削って働く姿が美徳とされた時代からビジネスパーソンの価値観は大きく変容し、現代では体調管理や仕事のパフォーマンスを上げるために睡眠を重視すべきという意識が広く根付いていることが明らかになりました」
「睡眠問題を有給休暇取得と結びつけるにはまだハードルが残っているという側面もあるものの、実際に睡眠不足で働いた結果ミスにつながったケースも半数以上と少なくないことから、働き方を考えるうえで睡眠が重要視される傾向はこの先ますます高まっていくことが予想されます」