輸入中古車販売店を成功させた人は、どうやって「ファン」をつくったのか?

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「何をやるか」よりも「誰とやるか」

   小林さんは自動車の事業以外に、保育園とスポーツジムの運営にも携わっている。保育園の事業を始めようとおもったきっかけは、当時自動車の営業と事務を兼任していた女性スタッフが、来店したお客さんの子どもと接している姿がいきいきしていたことだ。

   「彼女なら、必ずファンがついてうまくいく」という確信があったので、保育園を開くという構想があり、その見立て通り、保育園は順調だそうだ。

   その一方、「自分のやりたいこと」として始めたのがスポーツジム。プロの選手をトレーナー兼責任者として雇い、始めたものの、小林さんと考え方や価値観が違い、うまくいかなかった。

   失敗の原因を、「誰とやるか」よりも「何をやるか」を優先で進めてしまい、やりたいことに人を当てはめようとしたからだ、と考えている。その後、新しいトレーナーのもとでジムをリニューアルし、軌道に乗ってきたので経営権を譲渡し、オーナー兼アドバイザーとして、良好な関係性で運営しているという。

   そして、「ファンづくりの極意、その2」として挙げているのが、「自分磨き」だ。

   ブレない自分をつくるために、自分軸をつくる。そのためには、自分と対話する時間をつくることが必要だという。

   また、特技や好きなことを伸ばす方法を考えることも大切だ。「好き」は仲間をつくることにもつながる。

   さらにSNSで発信することにより、「あなた」というブランドをつくるという。発信することで自分の頭の中も整理され、自己内対話と同様に自分軸ができていくのが実感できるという。

   「尖り」を出すことも重要だ。小林さんは、保証制度を始めた頃に、「プジョー専門店」として展開したことで顧客が一気に増えたそうだ。だが、その反動でクレーマーが増えた。

   小林さんは、「うちのルールを守れないお客様は、他の大切なお客様のご迷惑になるので、お取引をお断りします」という姿勢を明確に打ち出した。その企業姿勢が「あのお店は理不尽なことには折れない」「お客様を大切にしている」という尖りを出すことにつながった、と考えている。

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