成功している人には「心の師」がいる...どうしたら出会えるか?【尾藤克之のオススメ】

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   ある日本人青年が、アメリカ滞在中にひとりの老富豪と出会い、「幸せなお金持ちになる秘訣」を学んでいく――。

   ベストセラー作家・本田健氏の原点とも言える代表作『ユダヤ人大富豪の教え』は、2003年に刊行されて以来、シリーズ累計200万部を突破。20年経った今でも読者を増やしつづけています。

『愛蔵版 ユダヤ人大富豪の教え』(本田健著) 大和書房

「あの人のようになりたい」人生を変えるメンターに出会うには?

   メンターとは、「人生の教えを授けてくれる先生」という意味です。日本語では「恩師」という言葉が一番近いと思います。職場の上司や仕事上付き合いのある人、業界で活躍している人など、メンターになる人にはさまざまなケースが考えられます。

   成功している人には、必ず「心の師」という存在の人がいるものです。素晴らしい出会いが人生の方向性を大きく変え、今の幸せで豊かな生き方を実現しているのです。今回は、メンターに出会うための心構えについて解説します。

   本田健さんが最初にメンターと出会ったのは、13歳のときでした。当時、通っていた中高一貫校の教師でありイエズス会の神父でした。教師として学問を教え、神父として人に希望を与え、自由に英語を話しているのを見て「こうなりたい」と思ったそうです。

「人生のいろんなことを教わりましたが、『英語が話せると人生が変わる』ということを教えてもらえて幸運だったと思います。英語は学校の授業の一つでしたが、英語を話せることで、広い視野を持ち、外国の友人をつくったり、世界中を旅して歩いたりできる。そんなグローバルな人間になれるという夢を持つようになったのです」(本田さん)
「メンターの話をすると、『メンターは必要なものですか?』と聞かれることがあります。メンターはいなくても困らないでしょう。しかし、メンターがいれば、もっと広い世界を見てから、自分の人生を決めることもできるのです」(同)

   本田健さんのメンターの一人に、ある国の首相から直接、携帯に電話がかかってくるような人がいました。その姿を見て「歴史の一部に関わっているような興奮を覚えた」といいます。では、メンターとはどこで知り合うことができるのでしょうか。

人脈構築には時間がかかる

   人脈が欲しい人は即効性を求めるものです。しかし、それは無理な話です。信頼関係が構築されるまでは、絶対に自分を売り込んでも得策とはいえないでしょう。

   人脈構築を目的とした異業種交流会があります。会場を走り回り、名刺収集にいそしむ人がいます。しかし、本来の人脈は人に魅力がなければ集まらないものです。人脈とは「本来は努力して構築するような類いのものではない」のだと思います。

   多くの交流会では「売り込み臭」が漂っているものです。参加者のほとんどが「仕事をもらいたい人」になるため建設的にはなりません。同じような人が参加している交流会に参加しても、得るものはありません。人とは簡単に結びつくものではないことに気付いた人は、このような交流会に嫌気がさすようになります。

   全員と名刺交換をしても、名刺コレクターになってしまうため機会損失につながります。筆者の人生を振り返っても、交流会や勉強会の類いでメリットになる人脈が構築できたことは少なかったように思います。

   結局は人からの紹介だったり、仕事を通じた流れだったりで、人脈につながっていくのです。さて、あなたはどのようにしてメンターをつくりますか。また、メンターが必要だと思いますか。この機会に考えてみてはいかがでしょうか。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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