最近よく聞く「心理的安全性」って何だろう?

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   最近、「心理的安全性」という考え方がビジネスの世界で注目されている。いったいどういうものなのか?

   本書「わたしからはじまる心理的安全性」(翔泳社)は、心理的安全性をつくるための方法を集めたティップス集である。

「わたしからはじまる心理的安全性」(塩見康史、なかむらアサミ著)翔泳社

   著者の塩見康史さんは、スコラ・コンサルトのプロセスデザイナー。大企業を中心に、企業風土改革、組織開発などの支援をしている。もう1人の著者である、なかむらアサミさんは、サイボウズのチームワーク総研シニアコンサルタント。著書に「『わがまま』がチームを強くする。」「サイボウズ流 テレワークの教科書」がある。

   スコラ・コンサルトとサイボウズ両社の知見をぐっと凝縮した本である。

低コストでイノベーションを生む

   「心理的安全性」とは何か? 心理的安全性が高いチームとは、「メンバーが、お互いに何でも率直に言い合え、安心して前向きに挑戦できるチーム」と定義している。

   心理的安全性の研究で有名になった、グーグルはもう少し学術的な言い方で、「チームメンバーがリスクを取ることを安全だと感じ、お互いに弱い部分もさらけ出すことができる」と表現しているという。

   決して「仲良しチーム」ではなく、目標を達成するために、時には言いにくいことも言える関係性であることが重要だ、と指摘している。

   本書では、心理的安全性が高いチームを「あんぜんチーム」と呼んでいる。その特徴は、無駄な仕事がなく、コストが少ないこと。さらに恐れなしにぶつかることからイノベーションが生まれることである。

   「あんぜんチーム」をつくるために、ひとりではじめること、メンバーで行うこと、リーダーの役割、みんなで行うことの章ごとに、70のティップスを紹介している。

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