ブラック企業に転職しない方法は? 「口コミサイトで評判を調べる」66.1%、「離職率を確認する」65.1%、「残業時間、残業代を確認する」59.6%
つぎの質問では、ブラックな状況を誰に相談したかを聞いた。最多は「友人・知人」で「51.8%」、次いで「家族」は「44.7%」、「同僚」は「36.9%」となった。
ブラックな環境にしている「上司」に相談した人は「18.1%」、「国や自治体等の相談窓口」だと「7.3%」、「人事」は「5.4%」となった。その他の回答としては、「医者」「ハローワーク」「派遣元の担当者」などもあったようだ。
また、ブラック企業で働いて結果的にどうなったかを質問すると、最多は「退職した」(55.3%)。次いで、「体調を崩した」(35.9%)、「精神を病んだ」(31.1%)、「転職した」(29.6%)、「転職活動中」(20.7%)という順になった。3割程度の人が心身に影響が出ている結果だ。
「女の転職type」では「17.1%の人が『我慢してまだ働いている』と回答しており、『転職活動中』20.7%と同程度となっていることから、現職にとどまりながら転職活動に取り組んでいる人がいる様子が推察される結果となりました」とコメントしている。
最後に、ブラック企業への就職を回避する方法について質問した。最多は「口コミサイトで評判を調べる」が「66.1%」、次いで「離職率を確認する」が「65.1%」、「残業時間、残業代を確認する」が「59.6%」となった。
その他の回答としては、「面接時に怪しいと感じることは勇気を持って聞く」「職場見学」「正式入社の前にお試しで働く」などが上がった。
女の転職type編集長の小林佳代子氏は、以下のように今回の調査を総括している。
「7割が『ブラックだと思う』企業で働いた経験があるということで、非常に多い結果でした。
今の職場についてもブラックだと思う人の方が約6割と多数派で、労働環境に悩みを抱える人が多いことが伺えます。いざという時は公的機関やNPO、専門家等に積極的に支援を求めてくださいね」
「入社してみて『思っていたのと違った』とならないためには、ネット上の情報だけでなく、面接での確認が重要になってくると思います。転職で自分が叶えたいと思っていることをしっかり伝え、それが叶えられそうか確認しましょう。上司になる人との面談や職場見学などもおすすめですよ」