20代社員の転職の悩み 「アピールできるスキルや経験がない」61.1%、「自分の市場価値が分からない」52.3%
また、回答者の「転職」への捉え方について、「社会人になる前から、転職を視野に入れていましたか」(n=466)では、転職を視野に入れていた人は「61.8%」となり、過半数を超えている。
続いて、「実際に転職活動をするにあたって、転職すべきか迷うことはありましたか?」と聞くと、「はい」は「65.7%」となった。7割弱の20代が実際に転職するか、現職に残るかを迷う経験をしていることがわかった。
引き続き、転職すべきか迷った理由を聞くと、「転職をするにもアピールできるスキルや経験がないと思ったから」(61.1%)、「自分の市場価値が分からなかったから」(52.3%)、「早期離職は社会的イメージが悪いと思ったから」(48.7%)が上位となった。
学情では「転職すべきか迷う20代は、新卒で入社した企業で一定期間働くことが必要だと考えていることがうかがえます」と指摘している。
また、迷わずに転職した人に理由を聞くと、「無理して合わない会社で就業し続ける必要がないと思ったから」が「71.9%」でほかの回答より突出した。次いで、「未経験への仕事への挑戦は早いほうがいいと思ったから」が「43.1%」、「年齢を問わず転職が当たり前になっているから」が「27.5%」となった。
就職活動と転職活動への意識の違いについての質問として、「新卒での就職活動と比べて、重視するようになったことや、会社を選ぶ視点に変化はありましたか?」を聞くと、変化があったとした人が「80.8%」となり、多数を占めた。
転職先の企業でどのくらいの期間働く希望があるかを聞くと、過半数を超える「63.7%」が「不満が特にない限り、できるだけ長く働きたい」と答えた。一方で、「~1年ほど」(2.4%)、「2~3年ほど」が「9.0%」、「4~5年ほど」が「10.7%」となり、「5年以下で辞めたい人」は「22.1%」と5分の1程度になった。
さらに、転職先で重視することは何か。これについて聞くと、「仕事内容」がヤングキャリアで「49.5%」、第二新卒で「54.6%」だった。「自分自身のキャリアビジョン」はヤングキャリアで「48.4%」、第二新卒で「44.9%」となった。「休日の取りやすさ」も上位に上がっておりヤングキャリアで「40.2%」、第二新卒で「40.6%」を占めた。
回答者の割合のギャップに注目すると、「年収や昇給・昇格ペース」がヤングキャリアで「37.0%」、第二新卒で「21.3%」となり、ギャップが大きかった。一方で、「企業文化・社風」では第二新卒が「22.2%」、ヤングキャリアが「8.2%」となり、今度は第二新卒が上回った。