4期連続最終赤字からTOB後に急改善
ここでエキサイト/エキサイトホールディングスの近年の業績の推移を見てみましょう。
なお、2019年3月期はTOB前、2020年3月期以降はTOB後、再上場は2023年4月です。
エキサイト/エキサイトホールディングスの売上高は、TOB後に右肩上がりに伸びています。2019年3月期から2023年3月期までの年平均成長率(CAGR)は7.3%。
成長を牽引するプラットフォーム事業は、TOB後に売上高が1.5倍に伸びています。ただし、この中には既存事業に加え、2021年2月に販売開始した「セノバス+」と、同年8月の「エミニナル」といったD2C新規事業を含みます。
また、TOB前には2016年3月期から4期連続の最終赤字を計上していましたが、TOBの翌年から利益を生み出しています。営業利益率8.3%はIT関連サービスとしては低い水準であり、今後の改善が期待されます。
なお、2024年3月期の第1四半期の連結業績は、売上高18.15億円、営業利益1.02億円、四半期純利益5300万円。期末予想は売上高76.50億円、営業利益6.30億円、当期純利益4.55億円なので、単純計算では順調とはいえない状況です。