ビール減税で大手4社、10月から新商品続々...「第3のビール」との価格差縮まる 各社の「ビールシフト」鮮明に

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350ml缶...「ビール」6.65円減税、「第3のビール」9.19円増税に ...ビール類全体の市場縮小に対抗できるか

   酒税改正で10月から、ビールが350ミリリットル1缶あたりの税額が70円から63.35円へ6.65円の減税になる一方、第3のビールは37.80円から発泡酒と同じ46.99円へ9.19円の増税になる。ちなみに、2026年10月には3種類とも54.25円に一本化される。

   ビールの販売数量は23年7月に前年同月比6%増と7か月連続で前年を上回った一方、第3のビールは11%減と、10か月連続でマイナスだった。

   かつては低価格で消費者をつかんだ第3のビールも、近年は新商品の投入がなく、逆にビールは新商品が増え、各社のビールシフトが鮮明になっている。

   ただ、長い目でみるとビール類の国内市場は21世紀に入って以降、縮小し続け、23年上半期(1~6月)のビール系飲料全体の販売数量は前年同期比で1%減った。

   人口減少のなかで、今回の新製品にもあるようなクラフトビールや低アルコールなどの工夫で、どこまで市場の縮小に対抗できるか。各社の知恵の絞り合いが続く。(ジャーナリスト 済田経夫)

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