【仕事のトラブルの悩み】まわりは焦っているのに、「落ち着いて対処する人」が実践 逆境を乗り越える方法とは

   ビジネスパーソンにとって30代、40代は、上司もいて、部下もいて、あるいは周囲の活躍も気になって...という悩み多き世代ではないでしょうか。

   当コラム「その仕事の悩み、こんなふうに考えてみよう。」では、キャリアや生活にまつわる悩みに、組織や人材開発、コーチングに詳しい「ひろ子ママ」が、アドバイスやエールをお送りしていきます。

◆きょうのお悩み

きょうはRさんが、こんな悩みを抱えていらっしゃいました。「仕事をしていると、トラブルや大変なことなど次々に起こりますが、いつも何食わぬ顔で冷静に対応している人がいるんですよね。私も含めてまわりは焦っているのに、すごいなと思います。そのBさんはすごくリーダーシップがある、ポジティブだとかそんな目立ったタイプではないんですけどね。密かに尊敬しています。どうやって気持ちを保っているのか気になります」

ピンチに呑まれてしまうのは、どんな人?

   「ピンチはチャンスだ」といいますが、すべての人がピンチをチャンスに変えられるわけではありません。「ピンチがチャンス」に変わったと、実感したことがない人もいるのかもしれません。ちなみに、ピンチがピンチのままだと、以下のような状態です。

・トラブルが起きると判断ができなくなって思考停止してしまう
・自信がなくなってしまう
・あの時「こうしてよかった」と後悔ばかりしてしまう
・不安感や焦りをよく感じる
・自分にチャンスが訪れる気がしない

   「ピンチはピンチだ」と呑み込まれてしまうと、不安→思考停止→自信がなくなると負のループに入ってしまいがちです。

逆境を乗り越える4つ方法

   Bさんのように逆境に対して乗り越える人になるためのポイントを紹介します。

・逆境を乗り越えた方法を振り返る

   「ピンチをチャンス」と感じたことがないという人も、実は「ピンチを乗り越えていた」けれど、気づいていないこともあります。

   小さな逆境だったとしても、乗り越えた経験があるなら、それも成功体験です。1日を振り返り、小さくても「乗りきったこと」があれば、「どうやって乗り越えたか」ノートなどに書いてみましょう。紙に書くことで振り返りにもなり、「あれ実はピンチだったけど乗り越えられたな」と自信が高まるきっかけになります。

   何か新たなピンチが起きた際にも過去のノートを見ると、「あの時よりもマシだ」と思って挑戦する意欲が湧くはずです。

・粘り強くあきらめない

   「成功は成功するまでやり続けたからだ」という言葉もありますが、逆境が訪れた際にも、「あきらめずに何度でも努力し続けること」です。続けることは、どんな状態でも乗り越えられる自信にもなりますね。

真似できることは、やってみよう

・長期的に考えてみる

   目の前に起こっている「大変なことや辛いこと」は少し先の未来には「きっと乗り越えているはず」と考えることも効果的です。成長した未来の自分のために、「成長するための出来事だ」と思うことも役立つでしょう。

・代理的経験をする

   本などで誰かの逆境を乗り越えたエピソードを読んで、人の体験を自分ごとのように参考にする方法です。「逆境に対しどう立ち直って変わっていったのか」などに注目して読みながら、「自分にもできそうかも」と思うことがゴールです。

   Bさんに直接、「ピンチが来た時の心の持ち方」「どのようにしてピンチに動じなくなったのか」など聞いてみてもよさそうですね。

   「追い込まれると強い」人や「ピンチをピンチと感じない」タイプの人もいます。身近なBさんを参考にしながら、真似できることはやってみたらいいですね。次のピンチが来た際にぜひ使ってみてください!(ひろ子ママ)

ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
仮想スナック「ひろこ」を経営
古代マヤ暦シンクロ協会認定講師、ライター

不動産業界での営業、教育業界でのコーディネーターなどを経て、組織や人材開発に携わりながら、コーチングも行っている。鳥取県生まれ、大阪在住。多拠点生活に向けて活動中。
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