フランチャイズのオーナーとして働いている人に、フランチャイズに加盟した理由を聞いたところ、「経営サポートがあるから」「未経験の業種にチャレンジしたかったから」「失敗のリスクが少ないと思ったから」がトップ3だった。
クルマ買い取り専門のハッピーカーズ(神奈川県鎌倉市)が「フランチャイズオーナーの働き方」に関する調査を実施。2023年9月5日に発表した。また、4割以上のオーナーが「収入が上がった」と答えていた。
FCといえば...事業の約半数が「飲食業界」
調査では、実際にフランチャイズに加盟しているオーナーたちがどのような事業を行い、どのような働き方をしているのかを聞いた。
まず、「フランチャイズ運営を行っている事業の業界を教えてください」(複数回答)との問いに、「飲食業界」と答えた人が48.0%で最も多かった。「飲食業界」はフランチャイズを始めるにあたってのハードルが比較的低いのかもしれない。【図1参照】
次いで、「サービス業界」が44.7%)、「小売業」の18.0%が続いた。
では、「どのような理由でフランチャイズを始めたのか」(複数回答)を聞いたところ、「経営サポートがあるから」と答えた人が40.6%で最も多かった。約4割のオーナーが、「経営サポートがある」ことに魅力を感じているようだ。
次いで「未経験の業種にチャレンジしたかったから」が36.7%で続いたほか、「失敗のリスクが少ないと思ったから」(25.4%)や「安定した収入が得られると思ったから」(24.8%)、「知名度やブランド力があるから」(21.7%)といった理由が並んだ。「開業まで時間がかからないから」(12.6%)との理由もあった。
また、「現在のフランチャイズ運営について、当てはまるのはどれですか?」との問いに、FC本部が商標や商品、販売方法を提供する「ビジネス・フォーマット型」と答えたオーナーが65.1%で最も多かった。
次いで「ターンキー型」(FC本部の事業者が加盟希望者のために店舗や事業所にまつわるすべてを決定し、開業できる状態に店舗を用意するタイプ)が26.9%、「コンバージョン型」(本部がビジネスの販路拡大のため、同業者を加盟の対象とするフランチャイズ・システムのこと)が8.0%と続いた。
6割超のオーナーが「ビジネス・フォーマット型」と回答したことから、土地や物件探しは得意な人、また開業場所にこだわりがある人が多いのかもしれない。