ミドル、ハイクラスITエンジニアが求める会社や働き方とは?
ITエンジニアの貢献を見せる、伝えるキャリアパートナー「LAPRAS」を運営するLAPRAS(東京都品川区)は2023年8月31日、ミドル、ハイクラスITエンジニアの転職に関する調査の結果を発表した。
それによると、「働いてみたい会社」のトップ3には外資のIT企業が独占した。このほか、スカウトで重視することでは、最多が「提示年収」(24%)。つづいて、「働き方(リモート・フレックスの柔軟性がある」(23%)、「開発組織の人・カルチャー」(12%)となっている。
今後やりたい業務...「システム開発(自社開発)」45%。「ITコンサルティング」16%、「システム開発(受託開発)」11%
「働いてみたいと思う会社を具体的に3社あげるとしたらどの会社ですか?」と聞いたところ、1位は「Google」、2位に「Amazon Web Services(AWS)」、3位に「Microsoft」と外資IT企業がトップ3となった。
4位以降は日本企業が目立つ。4位は「メルカリ」、5位は「サイバーエージェント」、6位はDX・内製化支援などを手掛ける「ゆめみ」がランクインした。以下、7位が「DeNA」、8位は5社同率で「LayerX」、「LINE」、「NTT」、「SmartHR」、「SONY」。
ちなみに、トップ10以外には「Webサービス企業の割合が高かったですが、商社や広告代理店、メーカーなど多岐に渡り、合計125社の回答がありました」(LAPRAS)という。
一方で、働き方の現状は? 現在の出社頻度について質問したところ、年収500万円~700万円未満のミドルクラスでは、「フルリモート」が「53%」、「週1~2回程度出社」が「26%」、「週3~4回程度出社」が「7%」、「週5でオフィス出社」は「12%」となった。
年収700万円以上のハイクラスでは、「フルリモート」が「60%」となり、ミドルクラスよりも7%と若干高かった。次いで、「週1~2回程度出社」は「19%」、「週3~4回程度出社」は「7%」、「週5でオフィス出社」が「12%」となり、ミドルクラス・ハイクラスともにITエンジニアは過半数以上がフルリモートで勤務している。
また、「(転職活動における)スカウトで最も重視するものを3つ選んでください」を聞くと、最多は「提示年収」(24%)。続いて、リモート・フレックスなど柔軟な「働き方」(23%)、一緒に働く「開発組織の人・カルチャー」(12%)、「自分のやりたいことができるかどうか」(9%)、「自分に声がかかった理由の納得感」(7%)という順になった。
今後やりたい業務では、最多になったのは「システム開発(自社開発)」で「45%」。次いで、「ITコンサルティング」が「16%」、「システム開発(受託開発)」が「11%」、「社内情報システム(社内SE)」が「9%」という結果になった。
なお、この調査は2023年7月13日から23日にかけて同社の運営する「LAPRAS」上で行われ、登録しているミドルからハイクラス層のエンジニア(年収500万円以上)のユーザー154人を対象とした。
ちなみに、内訳は年収500万円-700万円未満が「41%」、年収700万円-900万円未満は「32%」、年収900万円-1000万円未満は「7%」、年収1000万円-1200万円未満が「11%」、年収1200万円以上は「9%」となっている。