Vやねん!祝・阪神優勝! 「阪神」「タイガース」の名がつく全国285社、業績好調と判明...利益がなんと2年で16倍 優勝の原動力は「コレ」だった?!

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18年前の優勝同様、阪神の優勝が全国の企業の倒産を減らす?

「虎に翼」の勢いを日本経済に与えるか?
「虎に翼」の勢いを日本経済に与えるか?

   「阪急阪神ホールディングス」とそのグループ企業の業績が、全国の「阪神」「タイガース」社名企業の勢いを牽引したのは確かだ。しかし、同グループ以外の中小・零細企業を含めて分析しても、企業業績は力強い。

   それは、損益別のデータをみるとわかる。2022年度は黒字が85.3%、赤字が14.6%で、黒字が9割近くに達した。2021年度は黒字81.2%、赤字18.7%で2022年度に黒字化した企業も多かった。コロナ禍の影響が強い2020年度は、黒字が83.8%、赤字が16.1%だったから、黒字企業の割合が増えていることがわかる【図表3】。

(図表3)「阪神」「タイガース」社名企業、損益別(東京商工リサーチ調べ)
(図表3)「阪神」「タイガース」社名企業、損益別(東京商工リサーチ調べ)

   売上高の増減収別のデータをみても同じ傾向がうかがえる。2022年度は増収141社(49.4%)と5割近くが増収だった。一方、減収は91社(31.9%)、横ばいも53社(18.6%)にとどまった。コロナ禍の影響が強い前期(2021年度)は、増収133社(46.6%)、減収が109社(38.2%)、横ばいが43社(15.0%)だったから、増収の割合が増えて好調であることがわかる【図表4】。

図表4)「阪神」「タイガース」社名企業、前年増減収別(東京商工リサーチ調べ)
図表4)「阪神」「タイガース」社名企業、前年増減収別(東京商工リサーチ調べ)

   東京商工リサーチでは、今回の阪神優勝の意外な経済効果をこうコメントしている。

「前回セ・リーグで優勝した18年前の2005年の全国倒産は1万2998件で、前年(1万3679件)より4.9%減少した。現在、企業倒産は2022年4月~2023年8月まで17か月連続で前年同月を上回っているが、阪神タイガースの優勝で減少に転じる兆しが見えてくるかもしれない」

   阪神の優勝が18年前と同様に、全国の倒産を減らしてくれるかもしれない、というのだ。これこそまさに、日本経済にとって「虎の子」のチャンスではないだろうか。(福田和郎)

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