時間も、お金もかかる「転職活動」 費用かかるものランキング...3位「履歴書の写真代」、2位「スーツ・服・カバンの購入費用」、では1位は?

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   スーツ代や履歴書用の用紙代・写真代など、何かとお金がかかるのが転職活動だ。

   そんななか、ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)は2023年9月7日に「転職活動にかかった費用に関する意識調査」を発表した。調査によると、リクルート用の服やカバン、履歴書の印刷代、郵送費など、回答者がさまざまな部分で転職活動の費用がかかったものが上がっている。

   また、転職活動にかかった総額では最多が3万円未満で29.4%。これに対して、10万円未満の人は5.5%、10万円以上の人も1.5%いることがわかり、UターンやIターンで広域の転職活動をすると、その分費用もかかるのかもしれない。

  • 面接合格の連絡はやっぱりうれしい(写真はイメージです)
    面接合格の連絡はやっぱりうれしい(写真はイメージです)
  • 面接合格の連絡はやっぱりうれしい(写真はイメージです)

スーツ代や交通費のかかる転職活動 最近は、オンラインも増えてるというけれど?

(ビズヒッツの作成)
(ビズヒッツの作成)

   さっそく、「転職活動で費用がかかったもの」ランキングをみてみよう。今回の調査によると、1位は「交通費・ガソリン代」で276人。割合では7割ほどとなり、転職活動の負担のメインになっていることがわかる。

   寄せられた声を見てみると――。

●交通費・ガソリン代
・面接のための交通費。県外での最終面接も多く、数万円ぐらいかかりました(27歳 男性)
・交通費。県外での転職だったため車での移動が多く、ガソリン代や高速道路利用料金がかかりました(32歳 男性)
・面接や登録会、またセミナー等に足を運ぶ際の交通費です(42歳 女性)
(ビズヒッツのコメント)「転職活動で必ずかかる交通費。最近ではオンライン面接も増えていますが、最終面接だけは来社するケースも多いです。とくにUターンやIターン転職などを希望しており、遠方での面接が頻繁にある場合は、交通費がかさんでしまいます」

   続いて、2位は「スーツ・服・カバンの購入費用」が134人となった。リクルート用とはいえ、面接での印象を良くするためには体にフィットしたスーツや服を選ぶ必要があり、金額的にも負担は大きいのだろう。

   寄せられた声を見てみると――。

●スーツ・服・カバンの購入費用
・面接用の夏用シャツとパンプス(28歳 女性)
・スーツを用意するのが一番高くついた(32歳 男性)
・面接先に合わせたスーツやブラウスを新調したこと(34歳 女性)
(ビズヒッツのコメント)「スーツ通勤している人なら新調する必要はないかもしれませんが、私服通勤している場合は『転職活動用の服や靴・カバン』をひと通り揃える必要があります。スーツのレンタルサービスもありますが、着用する機会が多く何度も借りているとレンタル費用がかさみます。『面接回数が多い』『転職活動の期間が長い』という場合は、購入したほうが安く済むかもしれません」

   つぎに、3位は「履歴書用の写真代」がランクインし、60人。応募先が多数ある場合には履歴書1枚に対して写真も1枚必要になり、自動撮影機なら数百円から1000円程度だが、印象を考えてフォトスタジオなどでプロに撮ってもらう場合にはそれ以上がかかるため、その出費もばかにならない。

(ビズヒッツのコメント)「セルフ撮影した画像をコンビニで印刷する場合は上記より安くなりますが、やはり印刷代はかかります。応募数が増えて必要な枚数が多くなれば費用もかさむため、負担に感じた人もいるようです」

   このほか、4位は「履歴書用紙・印刷代」、5位は「勉強のための費用」、6位は「履歴書などの郵送費」、7位は「転職エージェントの登録料」などが上がっている。

転職活動でかかる費用、平均は2万680円! なかには5万円、10万円とかかる人も

(ビズヒッツの作成)
(ビズヒッツの作成)

   さて一方で、転職活動にかかる総額は、どのくらいの人が多いのだろう?

   ビズヒッツの調査では、最多になったのは「3万円未満」で「29.4%」、次いで「1万円未満」が「18.5%」、「5千円未満」と「3千円未満」は同率で「13.5%」となった。同社が計算した平均金額は2万680円だった。また、「5万円未満」は「5.2%」、「10万円未満」は「5.5%」、「10万円超」は「1.5%」だった。

   転職活動費用が高額になる理由について、ビズヒッツは「一方で100,000円前後かかったという人も。『Uターン転職で交通費がかさんだ』『転職に資格が必要で通信教育を利用した』などの場合には、費用が大きくなりがちです。退職後に転職活動している場合は、貯蓄がないと生活に影響してしまうかもしれません」と指摘している。

(ビズヒッツの作成)
(ビズヒッツの作成)

   また、回答者に転職活動の費用が想定内だったか聞くと、「想定以上に費用がかかった」と回答した割合は「25.4%」だった。

   その理由として、ビズヒッツは「転職活動が長引くと、かかる費用もかさんでいきます。想定以上の費用がかかると、『早く転職を決めなくては』と焦ってしまい、妥協して転職先を決めてしまう可能性も。妥協して転職すると、短期離職につながることも考えられます」とコメントしている。

(ビズヒッツの作成)
(ビズヒッツの作成)

   最後に、転職活動にかかる費用を削減する方法では、1位は「オンライン面接の活用」で81人、2位は「無料の転職エージェントの利用」、3位は「安く移動できる方法を考える」などが上がっている。

   調査を受けて、ビズヒッツは、こうコメントしている。

「『転職活動が長引いた』『遠方での面接が多くなる』といった場合には、想定以上の費用がかかることもあります。転職活動を始める前に余裕をもって資金を用意しておくとともに、『オンライン面接の活用』などの費用削減方法を試してみましょう」

   なお、この調査は転職活動をした経験がある人401人(構成比女性223人/男性178人)を対象に、2023年8月17日から29日までおこない、インターネットによる任意回答を得た。回答者の年代については、20代が38.7%、30代が40.1%、40代が15.2%、50代が5.0%、60代以上は1.0%となった。

姉妹サイト