未婚者の結婚の意思は、この40年でどう変化したか? 「一生結婚するつもりない」は増加し、独身生活で「行動や生き方が自由」を重視【人口問題1】(鷲尾香一)

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18~34歳未婚者の性交経験、年々減少...直近は男性53.0%、女性47.5%

   こうした異性に対する交際経験や異性の交際相手を望む気持ちは、未婚者の性交経験にも表れている。

   18~34歳の未婚者の「性交経験あり」の割合は年々減少している。2021年は男性が53.0%、女性が47.5%といずれも未婚者の半数程度となっている。

   年齢別に見ると、男性では25~34歳の割合が減少を続けている。25~29歳で63.6%、30~34歳で62.8%となっている。女性では、18~34歳のすべての年齢で減少しており、18~19歳で19.9%、20~24歳で45.4%、25~29歳で61.2%、30~34歳で55.6%となっている。(グラフ5)

   異性との交際を望まない独身者の割合の拡大や、性交経験の低下、あるいは一生結婚をしないとの考え方の増加が、少子化の根源的な原因になっている可能性もありそうだ。

   次回は、独身者が結婚を踏まえた生活のあり方をどのように考えているのかに焦点を当ててみたい。【第2回につづく】

鷲尾香一(わしお・きょういち)
鷲尾香一(わしお・こういち)
経済ジャーナリスト
元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで、さまざまな分野で取材。執筆活動を行っている。
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