未婚者の結婚の意思は、この40年でどう変化したか? 「一生結婚するつもりない」は増加し、独身生活で「行動や生き方が自由」を重視【人口問題1】(鷲尾香一)

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結婚して「子どもや家族をもてる」が減少に転じる...男性は4.7ポイント減の31.1%、女性は10.4ポイントの39.4%

   結婚の意思だけではなく、結婚に対する考え方、結婚観にも変化が表れている。

   結婚することの具体的な利点では、1987年調査からほぼ一貫して増えていた「自分の子どもや家族をもてる」が減少に転じた。

   男性は前回調査から4.7ポイント減少して31.1%に、女性は同10.4ポイント減少して39.4%となり、女性が考える結婚の利点として、家族を持つことが大きく減少している。

   一方で、独身生活の具体的な利点としては、「行動や生き方が自由」が増加を続けている。

   男性は前回調査から0.9ポイント増加して70.6%に、女性は3.2ポイント増加して78.7%となった。

   女性の方が男性よりも、結婚して家族を持つことよりも、独身でいることで行動や生き方が自由であることを重視している傾向が強まっている。

鷲尾香一(わしお・きょういち)
鷲尾香一(わしお・こういち)
経済ジャーナリスト
元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで、さまざまな分野で取材。執筆活動を行っている。
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