知人や友人、いろいろな人とのコミュニケーションに便利なSNSだが、コミュニケーションに気疲れする「SNS疲れ」を感じる人が増えているらしい...。
そんななか、ゲームやアニメ、漫画のサブカルメディアの「otalab」を運営するアップデイト(東京都中央区)は2023年9月11日に、全国の10代~60代1000人を対象とした「SNS疲れに関する実態調査」を行った。
調査によると、10代から60代の72%が「SNS疲れ」を経験しており、原因として最も多いのは「知りたくない情報まで知ってしまう」20.7%、次いで「他人と比較してしまう」15.5%となるなど、SNSで見聞きする情報量が多すぎることが理由に上がっている。
また、疲れを感じた時にしばらくSNSの閲覧を止める「SNSデトックス」を行った人は68%にのぼり、情報過多で疲れた時にはSNSから距離を置く人も少なくない。
気疲れを起こしてしまうSNS...3位「Instagram」、2位「LINE」、では1位は?
この調査は2023年8月10日から16日までの間、全国の10代から60代を対象に「otalab」がインターネットを通じて行った。
はじめに、10代から60代までの調査対象全体(n=1000人)に「SNS疲れをしたことがありますか?」と質問した。「はい」は「72%」、「いいえ」は「28%」となり、全体の約7割の人がSNS疲れを経験したことがあるのだという。SNSがあることで便利な世の中となっている一方で、SNSによって気疲れを起こしてしまう人も非常に多いという現状があるようだ。
つぎに、「どのSNSで疲れを感じることが多いですか?」と聞くと、1位は「X(エックス)」(旧Twitter)で「33.3%」、2位は「LINE」で「30.7%」、3位は「Instagram」で「23.3%」と続いた。
こうした結果についてotalabでは
「最も多い結果となった『X(エックス)』(旧Twitter)』は利用者が非常に多く、そのたくさんの利用者が常に自分の好きなように呟いているため、目に入る情報量がかなり多いSNSである。
自分とは違う意見を見て考えすぎてしまったり、他人の完璧な生活を見て自分と比べてしまったり...と、目に入る情報が多すぎることで色々なことを考えすぎてしまい、疲れを感じやすいのではないかと考えられた」
とコメントしている。
また、SNS疲れの原因を調べるため、「どのようなSNS疲れを感じますか」と聞いた。
最多となったのは「知りたくない情報まで知ってしまう」(20.7%)、次いで「他人と比較してしまう」(15.5%)、「返信を早くしないといけないと感じる」(13.3%)、「誹謗中傷が目に入る」(9.8%)、「相手の返信が気になる」(9.0%)という順になった。
ネットのコミュニケーションで気疲れしたときに、みんながやっている対処方法は?
では、SNSに疲れた人はどんな対処法を取っているのだろうか?
引き続き、「SNS疲れに対して何か対処(SNSデトックスなど)をしたことはありますか?」と質問した。結果はSNSデトックスしたことがある人は「68%」に上り、過半数を超えた。一方で、したことがない人は「32%」となり、少しでも対処しようとしている人が多いようだ。
では、具体的なデトックスの方法は? 今回の調査によると、1位は「アプリを開かない」で446人、2位は「通知をオフにする」で289人、3位は「携帯自体を触らないようにする」で234人、4位は「アプリを消す」で64人、5位は「友人や家族に相談する」で17人という結果だった。
こうした結果に対してotalabでは
「上位にはSNSと距離を置くような方法が多く選ばれており、やはりSNSデトックスをしてSNSから離れる時間を作ることが大切であることが見受けられた。
また、その他の意見としては『SNSを家族にしか教えないようにする』や『見たくないアカウントはミュートやブロックをする』などが挙げられた」
とコメントしている。