「北風」は部下に苛烈、「太陽」は部下をポカポカと照らず
クラッシャー上司の叱責に落ち込む（写真はイメージ）
具体的なチェックリストに入ろう。【図表３】は、「当てはまったら要注意！ クラッシャー上司の特徴」である。この6つの思考や行動が当てはまるなら、すでになっているか、今後なってしまうかリスクがある。部下へのかかわり方を見直そう。
（図表３）当てはまったら要注意！ クラッシャー上司の特徴（アスマーク作成）
「北風と太陽」の寓話に、上司から部下への「叱る指導」を照らし合わせて考えてみるのがポイントだ。「北風」は旅人の上着を吹き飛ばそうとするが、これは「部下を叱り飛ばして、強引に動かそうとする」のと同様にＮＧだ。
「太陽」は旅人をポカポカと暖かく照らして、上着を脱がせるのに成功する。それと同じように、部下自身に内発的な動機で動くように働きかけよう。
【図表４】は、「クラッシャー上司にならにための5つの習慣」のチェックリストだ。この5つの点を常に意識しながら部下を指導し、育てていくとよい。
（図表４）クラッシャー上司にならないための5つの習慣（アスマーク作成）
特に、成績が良くて会社からの評価が高い上司の感情は、職場風土に大きな影響を及ぼす。若手社員が伸び伸びと成長できる組織を作るには、「デキる上司」が感情をコントロールすることが大切だ。何より、自分の価値観を押し付けず、部下の気持ちに共感しながら働きかける習慣を持とう。