「クセの強い」経営者とうまく付き合うには?...6タイプ別「攻略法」!

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   クセの強い経営者1000人との付き合いの中で、社長らのタイプを見極めることで成功したと説くのが、本書「できる社長の対人関係」(秀和システム)である。良好な対人関係を築く、そのメソッドとは。

「できる社長の対人関係」(服部真和著)秀和システム

   著者の服部真和さんは、1979年生まれ。中央大学法学部卒。行政書士、シドーコンサルティング代表取締役。Synclaw代表取締役。京都府行政書士会参与。いわゆる「コミュ障」だったという服部さんだが、1000人を超える社長や行政職員などの間に立ち、新規事業創出などの仕事を進めてきたそうだ。

対人関係をよくするには...相手の「観点」と「行動原理」を見る

   その秘訣が、「価値観を重視して他者と関わる対人関係構築法」だという。相手の価値観から「6タイプ」に分けて対応することで、対人関係は劇的に良好になるというのだ。

   経営者交流会や取引の際、初対面の経営者と対峙する場面はよくある。そんな場面で、相手経営者の価値観をパッと見の「秒」で見抜くことは容易だという。そのポイントとは。

・観点が「客観型」か「主観型」か
・行動原理が「伝統的」か「革新的」か

   以上を判断することで、さらに以下の6つの領域のいずれかに分類できるという。

1 マスター(研鑽者)タイプ 「優秀でバランスはいいが融通はきかない」

   観点が主観型・客観型いずれにもかたよらず、伝統的な行動原理が強いタイプ。個人として一つの分野で抜きん出た活躍をしている人が多いタイプでもあり、6タイプ中、もっとも秀でた能力や成果が見えやすい。

   特徴は・反復継続が得意 ・伝統やルールを重んじ、破る者は許せない ・これまでのやり方を変えることを嫌う ・集中力や忍耐力がある ・学習、訓練、トレーニングなどに強いなど。

   〇相性がいいのはアレンジャー(改良者)タイプ、アンバサダー(伝道者)タイプ/×相性が悪いのはイノベーター(革新者)タイプ

2 アレンジャー(改良者)タイプ 「好みや共感を優先してアレンジし続ける」

   観点が主観型で、伝統的な行動原理が強いタイプ。好きなことや共感できることに対して時間やお金を費やす傾向がある。逆にいえば、地位、名誉、利益では釣られない。  特徴は・曲がったことが嫌い、ストレートにものを言う ・興味がないものや人にはリアクションが薄いなど。

   〇相性がいいのはマスター(研鑽者)タイプ、クリエイター(創造者)タイプ/×相性が悪いのはマネージャー(管理者)タイプ

3 クリエイター(創造者)タイプ 「天才肌の個人主義者は他者視点が苦手」

   観点が主観的で革新的な行動原理が強いタイプ。ビジネス面でいえば、自らのモチベーションの上がることへの集中力は高く行動的になるが、苦手なものや気に入らないものが混じることで途端にやる気を失ったり、興味がなくなったりする。

   特徴は・プライドが高く個人主義 ・こだわりや探究心が強い ・美的センスや芸術センスが高く、新しいもの好き ・モチベーションが上がらないとできないなど。

   〇相性がいいのはアレンジャー(改良者)タイプ、イノベーター(革新者)タイプ/×相性が悪いのはアンバサダー(伝道者)タイプ

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