外国為替市場 ドルが底堅い展開か 米国の年内利上げ観測がドルの下支えに
東京外国為替市場見通し(9月11日~15日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=146円00銭~149円00銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国の経済指標が市場予想を上回り、米国経済の強さが認識されると、ドル買い・円売りが活発化した。
米国の年内利上げ観測を背景に、米長期金利が上昇したことも、ドルの買い材料となり、ドルは一時1ドル=147円台後半まで上昇。鈴木財務相の口先介入により、1ドル=146円台前半まで下落する局面も見られたが、その後は再びドル買いが強まり、1ドル=147円台後半までドルは値を上げた。
今週のドル円相場は、ドルが底堅い展開となりそうだ。
米国の年内利上げ観測がドルの下支えとなっている。ただ、鈴木財務相の口先介入で、ドルが一時下落したように、政府・日銀のドル売り介入に対する高値警戒感は強く、ドルの上値も重そうだ。
米国の経済指標の結果次第では、米国の利上げ観測が強まり、ドルが一段高を目指す展開も予想されるが、その場合でも、介入警戒感が強まることで、ドルの上値は抑えられるだろう。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では11日に8月工作機械受注、13日に7-9月期法人企業景気予測調査、8月企業物価指数、14日に7月機械受注などの発表が予定されている。
海外では13日に米国の8月消費者物価指数、14日に米国の8月小売売上高、米国の8月卸売物価指数、15日に中国の8月鉱工業生産、中国の8月小売売上高、米国の8月鉱工業生産の発表が予定されている。
(鷲尾香一)