手術で顔が晴れ上がったのに、医師は「トラブル担当者がいない」と黙殺
【事例2】AGA治療クリニックで「今やらなければ間に合わない」と不安をあおられ、200万円のモニター契約をしてしまった
「発毛治療が月々1500円~」「全額返金保証あり」というインターネット広告を見つけ、クリニックに行った。カウンセラーが頭皮や髪をチェックし、「AGAがもう少し進行すると、手遅れになり治療できない。今なら間に合う、来院してもらってよかった」と言われ、間に合うならやったほうがよいと思った。
医師からも同じ話があり、注射と投薬のプランを勧められ、注射を12回打つと効果が得られると説明された。支払い方法を聞くと、「ローン60回払いの人が多い。モニターコースを申し込めば定価の半額となり、約200万円で契約できる」と言われた。
月々の支払いは4万円で、当初の想定より高額になるが、「今やらなければ間に合わない」と言われて契約した。その日のうちに1回目の注射を打ち、内服薬を渡された。家に帰ってよく考えたら、不安をあおられて高額な契約をしてしまったと気が付いた。契約を取り消したい。(2023年2月・30歳代男性)
【事例3】リフトアップ手術の副作用は、顔が少し腫れる程度と言われたのに、食事ができないほど腫れあがった
インターネット広告を見て、美顔器で肌を綺麗にする施術のカウンセリングを予約した。施術費用約3万円と記載されていた。ところが、カウンセリングを受けると、こめかみに糸を入れてリフトアップする施術を勧められた。
「施術は1回で終わる。副作用は顔が少し腫れる程度で、マスクをすれば問題ない。モニターになれば価格が安くなり、約20万円だ」と説明されて、契約した。すぐに医師が来て施術が始まった。施術後、顔がひどく腫れているので、医師と看護師に苦情を言うと、「時間が遅く、トラブル対応の担当者がいないため帰宅するように」と言われた。
翌日、「顔が腫れて、痛くて食事が取れない。施術代金を返金してほしい」と電話をすると、「血管を損傷したようで、治るのに1か月かかる」と言われた。しかし「支払いの取り消しも値引きもしない」と言われ、納得できない。(2023年2月・30歳代女性)
【事例4】脱毛治療の支払いの際、嘘の収入を書くよう指示され個別クレジットを申し込んだ。不審なので解約したい
駅前で声をかけられ、3回無料の医療脱毛の勧誘を受けた。その場で施術日の予約を取り、数日後クリニックに行った。無料の両脇脱毛の施術を30分ほど受けた後、医療脱毛とエステ脱毛の違いなどを説明された。「通常60万円だが、本日契約すればモニター価格で約46万円になる」と言われ、承諾した。
個別クレジットの2回払いを申し込む際に、アルバイトを始めたばかりなのに年収を110万円、貯金がないのに貯金額を50万円と記載するように言われた。そうしないと与信審査に通らないとのことで、クレジット会社から連絡があったら、申請したとおりに答えるよう指示された。お金がないため、契約を無償で解約したい。(2023年1月・20歳代女性)